ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

文学フリマ東京37に出店します+製作日記


タイトルの通りなのですが、2023年11月11日(土)に開催される文学フリマ東京37に出店します!いえーい!
最近は日記も書けず、お前ほんと何してんの?という感じでしたがこれをやっていました*1

告知

サークル名:星に手を伸ばす
場所:H-10 (第一展示場)
出すもの:文庫本「星に手を伸ばす」
価格:500円

100ページ程度の本が出る予定です。目次は下記の画像ですがこういう感じのさくさく読めるエッセイが入ってます。

文庫本が会場に搬入される予定です

以下はメイキングになります…一応書いておこうと思って…。

1. イベントに申し込む

人間は締切がないと動けない生き物なので締切を設けるところから。
今回は行って楽しかったので*2文学フリマに申し込むことにした。
bunfree.net
東京の開催は文学フリマ37、いつもは日曜日開催だけど土曜日開催とのことで、日曜日にあまり遠出をしたくない私にぴったり…。
この申し込みが2023年6月なので、都合4ヶ月ぐらいあった…のに何をしていたのか*3

2. とりあえず原稿を書く

作りたい本のイメージは「ブログをまとめたエッセイ本」で、「文庫本」だった。文庫本は譲れなかったんだけど、今となってはなぜかわからない*4
また、ブログの再録本ではなくて新たに全部書き起こすことにした。横書きで書いているか、縦書きで書いているかの違いだと思うけど、とりあえず本として売る以上は最初から縦書きを想定した文章を作りたかった、というのがある。
原稿を書くのに最初はiPadを使っていたがキーボードが小さくて限界(会社で使っているPCで書きたいと何度思ったことか)だったのでえいやっとMacbook Airを購入した。本当にこの辺りのクレジットカードの支払いがつらかった…*5。文章の同期はUlyssesを使った*6
大昔購入したらしいのでようやくサブスクリプションを払った意味が出てきてよかった。ここまでで10月に入っていた。どう考えてもまずすぎる。

3. 印刷所などを決める

note.com
「文庫本 同人誌」とかで検索したら出てきたのがこちらの記事だったはず…。
この記事を鵜呑みにした私は、とりあえずねこのしっぽさんに依頼しよう!となった*7
www.shippo.co.jp
記事中でも何度か訪問されているので、とりあえず私も行ってみよう!と行ってみることに。この時点でまだ原稿はまったく未完成。どういうふうに作ればいいか?締切はいつか?などホームページ見れば載ってるだろ!ということを確認させていただきました*8

4. PDF入稿で文庫本を作る

ねこのしっぽで相談し、とりあえずページ数などのイメージがついたところで原稿を作成。
Ulyssesで書いていたものをWordに貼っただけだけど、概ね30,000字オーバーの原稿ができた。できる…できるんだ…(本が)。

…とか言ってたけど、そもそも推奨サイズ(A6/文庫)にならないんですけど?!
文字のレイアウトとか「一行に何文字」とか設定してもしてもできない!となったので、おとなしくテンプレートをお借りした*9
www.ryokuyou.co.jp

困ったところは下記。

  • 本を開いたらタイトルだけのページが出てきて欲しい

これは普通にページを追加するなどで対処すればOKだった。

  • 偶数ページは右下に、奇数ページには左下にページ数を入れたい

Wordのヘッダーとフッターで、ページ数なのでフッターの設定なのだけど…ま〜わかりづらい。
結局設定をいじくり回してどうにか表示することができた。
(フッターの数字をドラッグで無理やり動かしたような気がする)

  • タイトルを左上(奇数ページ)に表示させたい

ヘッダー部分に章ごとのタイトル表示させたい!(文庫本ぽいので)
ということで表示させてみた。
office-qa.com
StyleRefという関数を使うらしい。指定の仕方はStyle Ref [見出し名]など。
見出し名はレイアウトで確認できるんだけど、私は自分で作った見出し1.5というものを使っていたのでStyle Ref [見出し1.5]という風に設定していた。

5. vs エンコード:ビルトイン

PDFデータを送ってもらえればデータについてチェックできますよ、と印刷所の方に優しいコメントをいただいたのだけど、
店頭で相談→データを送ってみる→「エンコーディングがビルトインになっている」とコメントをいただく→修正しきれず→よくわからなくて店頭で相談(この日が自宅への搬入の締切日)→エンコードを直しきれずに時間切れ。

店頭で再度原稿データを一度確認してもらい「エンコーディングがビルトインになっていますね…」と言われて宇宙猫になった。
エンコーディング…ビルトイン…?
AcrobatでPDFを開き、文書のプロパティを見ると…確かにビルトインの文字が。

これを消すための戦いが始まった。
店頭で見本として見せてもらった「エンコーディングがビルトインのままの原稿」は、Appleの「プレビュー」で見るときちんと表示されていたけど、
入稿データとして見る?とそれまであった目次の文字が吹っ飛んでいて白紙ページになっていた。
「これは派手な例なので私たちも気づけたんですが、入稿時に『一文字だけ消えてしまう』などが発生すると私たちも、場合によっては作者さんもわからなかったりします」「ヒエッ…」というような会話を経て、わたしはビルトイン全滅させるぞ、と誓ったのでした。

とりあえずTrueTypeFontではなくOpenTypeFontを使おう、ということで教えてもらった「ヒラギノ」系列ですべて指定することに*10
ひたすらスタイルウィンドウ>スタイルの変更からMS明朝や游ゴシックを消す…。
そしてビルトインを撲滅したのであった。あとは入稿だけだ!

とか言ってたら入稿日の朝復活してたんですけどね。
文字校正や追記修正を行い、よしこれでもう大丈夫、念の為、とAcrobatで見ると全く知らないフォントでビルトインの文字が。なんで?!
どこにこのフォントが使われてるの?!とパニックになるも、検索すればある程度アタリがつけられるのだった。
kenkitagawa.cocolog-nifty.com
この方法でさっき追記した文章について、途中からフォントが指定されておかしくなっていたらしいので修正完了。
Acrobatで開くとビルトインが消えていたのでセーフ。

6. 表紙を忘れてた

表紙。何も考えてなかったわけではないんです。
漠然と、

  • ざらっとした質感がいい
  • (できれば)シンプルな表紙がいいな
  • 二色ぐらいのシンプルな感じ

と考えていた。イラストはiPadで書いたので、持っててよかったiPad…。スキャナを起動させなくてよかったのがありがたい。
クリスタで文字も入れてみたけどまったくピンと来なかったので、canvaを頼ることにした。
canvaの使い方についてはねこのしっぽにもページがある*11のと、事前に文庫本のサイズを聞いていたのでこれで以下の3枚作ればよいのだった。

  • 表紙
  • 背表紙
  • 裏表紙

この辺りはそこまで難しくなく、背表紙も計算ツールがねこのしっぽに用意されているので概ねそれに従って作成すればよい。
ちなみに紙について、本文は文庫だと(ねこのしっぽでは)固定なのだけど、表紙は選べる。ざらっとした紙がいいけどどういう感じかわからなかったので、
やっぱり店頭に行ってよかった。サーブルを指定しました。
さあ入稿だ!

7. 入稿

入稿です→MacなのでAirDropで失礼します…という感じで受付の方にご対応いただきました。ありがとうございます…。
その場で入稿データをチェックしてくださるので当たり前だけど安心感しかない。本が出せるらしいです。よかった。
私の作業が遅すぎたので会場への直接搬入になってしまい、そこだけ不安だけど…どうにかなるでしょう。

それでは文学フリマ東京37の第一展示場【H-10】星に手を伸ばすにてお待ちしています。

*1:6月に申し込んで今ヒーヒー言っているのでスケジュール管理能力の無さが遺憾無く発揮された結果であります。

*2:文フリ東京36に行って超楽しかったので、このきっかけになったはてなブログには感謝しかない。行った日記はこれ https://necomimii.hatenablog.com/entry/2023/05/21/213131 

*3:締切があっても動けない生き物ということが露呈するだけの日々だった

*4:同人誌なのでA5でもかわいいんじゃないのかな…

*5:諸事情で分割払いができなかった

*6:iPadのおすすめテキストエディタみたいな記事で読んで知っていた。https://ulysses.app/

*7:どうでもいいんだけど新丸子の駅も武蔵小杉の駅も川崎フロンターレ応援がすごかったし、お店にもフロンターレの旗が飾ってあった。私がフロンターレのサポーターだったら嬉しかっただろうな…

*8:自分がわからないジャンルってホームページ見ても全くわからないので本当に助かりました

*9:ぐぐったらこちらのサイトが出てきたので、ありがたくwordファイルをいただいてしまった…

*10:どうもMS明朝とかを使っていたのがよくなかったっぽい。游ゴシックもだめっぽかった

*11:https://www.shippo.co.jp/neko/making/canva.shtml