ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

話をする人、される人

最近カウンセリングに通っている。

一回オンラインのカウンセリングを受けた時になかなか体験としてよくて、嬉しかったことを色んなところで言った。会社の日報にも書いたし、グループラインみたいなところでも言った。
そうしたら友人が「対面で会って話すのもいいよ」と、いま通っているところを紹介してくれた。
(なにかを話すといいことがあるし物事が動く、みたいなのはこういうことを言うんだろう)

部屋で話す内容はざっくり仕事のことと、すぐ泣いたり塞ぎ込んでしまうみたいなことだ。
私は特に嫌なことにフォーカスし続けてしまうので、そういうのをどうにかしたい、と思っている。もしくは仕事が苦しいのを休日まで引きずってしまう、とか。

初回だったと思うけど、色々話した後「…すごく失礼なことを言うんですが、もしかして、仕事が向いていないのでは」と言われたのは、面白くて手を叩いて笑ってしまった。
私は紆余曲折あって事務職として働かせてもらっているけど、excelが得意だと思ったことは一回も無い。マクロは書けないし簡単な処理もできない。CSVを使って云々、みたいなこともできない。
数字も苦手だ。唯一「誰かの役に立つのは嬉しい」というみんながみんな持っていそうな気持ちを奮い立たせてどうにかやっている。*1
だから「向いてないから常に苦しいのでは」と言われたのは嬉しかった。

お金を払っているから甘言ばかりというとそうではなく、例えば私が「言うべき本題を回避してマジで関係ない世間話ばかりしてしまう」*2 みたいな話をすると「それは多分上司からするとネコミミさんは何も言わないけど不満ばかりあるやばい人ですよね」みたいなことが返ってくる。
「自分が期待している結果が得られなくて傷つくのが怖くて回避的な行動をとっている」とも言われた。なるほど、と腑に落ちることが多い。

少しずつどうにかなっていけばいいと思う。
人が真剣に話を聞いてくれるというのは嬉しいし、安易な解決策を提示されないのは心地よいのだと初めて知った。
それまで悩み相談というのはなにか解決策を提示されても、それを完遂できない私が悪いのだな(だから悩みは消えない)と思っていた。
でもそういう形ではない相談もあるというか、ただ話す、ただ聞くだけの場もあるんだなときちんと納得できた。

何も解決しないじゃん、ではない。その場では解決しないけど、じょじょに効いてくるのだ。たぶん。*3

*1:最近はそれすら怪しいときがある

*2:有期雇用だった頃も契約の話は30秒ぐらいで終わらせてしまい、あとは上司の身の回りの話を聞いていた

*3:ちなみに今日は先日約束した通り「どうにかして上司との面談で話しづらいことを話す」ができたのでめでたいと思っている…