ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

日々の軽微なセルフネグレクトのなかにいた

仕事が忙しかったり上手くいかないことが続いて、それまで自分が積み上げてきた「善い習慣」が一瞬で崩れ落ちるところを眺めていた。
朝起きてやっていた筋トレやストレッチはできなくなり、必ず開いていた手帳は閉じたままになり、趣味の自炊は遠くなってセブンイレブンのご飯をずっと食べていた。プロテインなんて飲まない。スキンケアもおざなりになり、ヘアケアだってなにもしなくなっていた。会社に行く時は最低限化粧はするものの、綺麗な寝巻きのような服装で行っていた。

すごく軽微なセルフネグレクトだ、と思った。
語が大袈裟すぎるかもしれない。

ただ、自分のためになにかをしよう、という気持ちが久しぶりに薄くなってしまっていた。
こんなくだらない私のために労力をかけるのがくだらない。
ご自愛?セルフラブ?自分の機嫌は自分で取る?そんなもんクソ喰らえだった。

ただ、少しずつ回復してきたので、こうしてブログを書いている。
なにが回復のキーなのかはわからない。でも、自分のつらさについて人に話せたことが大きいような気がする。
仕事場で、あまりにもつらかったとき、チームの人と飲みに行くことがあった。そこですこしつらさを話せたとき、少し楽になった感覚があった。
その人たちはしきりに「愚痴を引き出したいわけではないけど」「でも話すことで楽になるかもしれない」と言ってくれた。それは酒を飲む場で、気楽で、軽口を言い合う会ではあったけど、カウンセリングだった。

話すこと、開くこと、聞いてもらうこと、聞いてもらえるという気持ちになること。
だからその晩は、正直飲みすぎてお風呂に入るのも面倒だったしスキンケアもやらなくて良さそうと思ったけど、できたのだった。
話を聞いてもらえる私が、そういう私のためにケアするのだと思った。


まっったく関係ないけどWBCのランチパック美味しかった。12球団コラボもまたやってほしい。