ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

誰かの生き方を真似するのが好き

日記を読むのが好きだ。Instagramを遡るのも好きだ。
とにかく誰かのブログを読み漁っては、その人の生活習慣や好きなものでピンとくるものがあれば、真似をするのが昔から好きだ。
こういうことは現実世界で言うと気持ち悪がられると思うが、ブログはそこまでではないと思う。
鞄の中身特集やポーチの中身特集が好きなのも、他人のキャラクターが見えるから好きなのだと自分ではかんがえていたのだが、おそらく違う。
誰かの生き方を、その誰かになれないのに真似するのがすごく好きなのだ。

一番最初に「この人になりたい!」と思ったのは、菊池亜希子だ。
今は亡き月刊誌「PS」の愛読者だったので、少しサブカルな姿勢も、イラストのうまさと趣味のよさに本当に惹かれた。
これも今はないけど、原宿のKDDIデザインスタジオで原画展をやるというのでわざわざ出かけた記憶がある。
そして彼女の真似をしてTO&CO.(これも今はない!)の靴を買ったのも、もう10年以上前のことだ。


これはKDDIデザインスタジオで配布されていたものだったと思うけど、勢い余って2部取ってる。

その次に明確に「この人みたいになりたいなあ」と思ったのは、高山都だった。
菊池亜希子に憧れたときのように「丸ごと全部なりたい!」というわけではなかったが、とにかく料理は美味しそうだし、毎月よく走っているし、身長が低くて自然体、というのも好感があった。
料理がうまい人に対するある種の信頼もある。
実際、この本の中で紹介されているツナとプチトマトの和え麺はよく作ったし、料理ページも何個か写真で保存してある。

そして「この人の生活に憧れるなあ」と思ったわけではないけど、日記を書く態度として服部みれいをずっと追いかけている。
「みの日記」の前の三冊(「あたらしい東京日記」「あたらしい結婚日記」「あたらしい移住日記」)はカバーが擦り切れそうなぐらい読んだ。
彼女に影響されて始めたこともあるし、なんならマーマーマガジンが作っていた手帳だって持っていた。
湯たんぽを買ったのは完璧に彼女の影響だ。少しずつ私の暮らしに取り入れたいと思って、まだ湯たんぽしか取り入れられていない。
何度かイベントで実際に見たことがあるけど、すごくチャーミングでパワフルな女性だった。

この間ふっと目について買った梨花の本だって、そういう…ホリスティックといえばいいのか、生活の知恵のようなもので溢れていた。
白湯を飲むとか、舌のこけを取るとか。服部みれいの本で読んだなあと思って文章をよく見ると、同じ医師が紹介されていたりする。
どことなく繋がっている。ライフスタイル系の本を何冊も読むと、私の「こうなりたい」が浮かび上がってくる。

読んだ記憶をなくしていても、なにも習慣が身に付かなくても。
それでも、私はやっぱりどうにかして私を変えたいのだと思う。変わってほしい、って半ば祈りのように、日記もブログも読み耽ってしまう。
そうしている間になにか行動すれば良いのに。