2021年1月は割と本を読んだみたいだけど、2月はあまり読めなかった。
necomimii.hatenablog.com
でも4冊読んでいたので自分を誉めたい(1週間に4冊読むのが目標だったのでギリギリだけど)。
服部みれい「あたらしい結婚日記」
服部みれいの日記が本当に好きなので、読む本に迷うとこれを選択してしまう。カバーを外して写真を撮っているのは、自分の手元にあるものがボロボロでみすぼらしいからです。そのぐらい雑に読み返しては、その時々のヒントをくれているような本。「問題」は好機そのものなのである…There are no problems only opportunities.
日記シリーズ、この本から別冊の脚注が付いてくるようになり、本に出てきた単語について服部みれいがコメントしているんだけど、それがまたいい。
何回読んでもこの言葉にはまあまあハッとさせられる。自分の底を自覚するというか、今が底なのだから上がるだけだなと思ったりする。
福ちゃんは「服部みれい」は好きだね。でも、本名のほうのわたしはどうかな
(p.174 10月29日)
今回の再読で気に入ったのはここだ。
現在のパートナーの方と出会ったときの心の動きが(「結婚日記」だし、)かなり詳しく記録されているんだけど、浮かれながらも冷静なのが分かっていい。
本名のほうのわたし、というのになんだかぐっときて、読書メモに書き抜いていた。
増田薫「いつか中華屋でチャーハンを」
あ、電子版はオールカラーなんだ…。いつか中華屋でチャーハンをの記事一覧 - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」
もともとウェブメディアで連載されていたものが一冊にまとまっていて、わたしは気に入った本は紙でもっておきたいタイプなので購入した。
これ確か凝った画材で描いているわけではないと増田薫が話していた気がするな…それに感銘を受けました。
私もたまにカラーのイラストと文章を描いたりするけど、漫画をフルカラーで描くのは大変だし、アナログだとスキャンとかもあるから「ウワ〜〜〜」となりがちなんだけど、このクオリティがいつも維持されていたのが本当にすごい。
私も野方ホープ行ってみたくなったよ。
ヤニス・バルファキス「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」
父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
- 作者:ヤニス・バルファキス
- 発売日: 2019/03/07
- メディア: Kindle版
ただいいフレーズが多くて(翻訳の関美和という方がすごいんだろうか、原文のニュアンスが格好いいんだろうか、どっちもだろうけど)、
経済についての決定は、世の中の些細なことから重大なことまで、すべてに影響する。経済を学者にまかせるのは、中世の人が自分の命運を神学者や教会や異端審問官にまかせていたのと同じだ。つまり、最悪のやり方なのだ。(p.235)
こういう言葉とかにまた触れたいので、また読み返したい本になった。
ヤニス・バルファキスという方は調べると結構破天荒な感じで有名らしく、わたしはそのあたりも当然知らなかったので、いや〜〜〜無知…と恥ずかしくなりました。
福田康隆「ザ・モデル」
THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
- 作者:福田 康隆
- 発売日: 2019/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
目からウロコがボロッボロ落ちた。というか、自分が日々聞き流している「インサイドセールス」みたいな単語も、なんとなく発している「マーケティング」という単語も、こういう本を読んでから見てみるとだいぶ解像度が上がって自分に近くなる印象を受けた。
自分が無知すぎるのが原因なんだけど、なるほどこれはSaaSと呼ばれるところに関わるのであれば必携の書なんだろうな…と思いました。これも上の経済の本と同じく、折に触れて読み返したい感じ。
とりあえず本をなんとなく毎月読み続ける、みたいなところは維持したいところ。
今月はとりあえず2月末から読み始めていたこれを読み終えたい。