ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

疲れ切っている時は誰かの人生を参考にしてもよい

飲んだあと、無性に本屋に行きたくなる。凹んだ日は大体、意味もなく本屋をぼんやり回遊して、ピンとくる本を探している。
本屋に行くとサジェストではない出会いがあって、それが心の弱ったところにぴたりとはまることがある。

疲れ切っている。
色々とあって、疲れ切っていた。だから、本屋に行く。
誰かを参考にしたい。
無性に誰かを参考にしたい。三日坊主にすらならなくても、いい。読んで、誰かの人生を真似したい。

そう思ってぼんやり本屋に行って、気づくと梨花の本を買って帰っていた。
本当はなにかもっと硬派な本を買おうと思っていたような気がするのに。

たまに誰かを真似したくなってSNSを回遊するけど、ちょっと足りない。
本として存在しているものは、ぱらぱらとめくることができる。
本屋に行って、自分の弱さを埋めてくれるような本と出会ったなら、あとはその本を捲ればいい。
目についたページから真似していけば、人生がすこし上向きになる気がする。