ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

なにがわたしを形作るのか:取捨選択の方法

最近はなんだか元気がない。
「わたしははてなブログのことを好きだけどはてなブログはわたしのことを好きじゃない」と思ったり、
楽天ROOMとかTwitterのフォロワー数を気にしてうまく文章が書けなかったり。
低気圧と生理前と遅れてきた5月病、すべて外れていてすべて正解だと思う。
とにかく、自分を形作るすべてが信頼できないし、すべてがよくない気分になる。

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むかし、母親が

「ポリシーがないやつはなにをやってもダメ」というようなことを言っていた。
カラス族の母は私が知りうる限りどんな状況でも黒を着ている。爪も真っ黒だ。
なにを着てもいいけど、ポリシーがあったほうがいい。
あれも着る、これも着る、だとクローゼットが出来上がらない。
そんなようなことを言っていたような気がする。
もちろんそれは一つの考え方で、今日はコンサバ、明日はモード、みたいな人はおしゃれだと思うけど。

ポリシーって

なんだろう。引いてみると、

政策。政略。方針。

と、簡潔な答えが返ってくる。前2つは当てはまらないから、方針。
自分の服装、どうなりたいか、対外的、自分が満足なのか、そういうのをひっくるめたこと。
母の言うポリシーは、多分それを指している。
「これ流行っているから」で、ものを買うのが好きじゃないのはここから来ている。

しかしわたしはミーハーなので、

流行りものはいつもほしい。この間も流行りものに手を出した。
mame kurogouchi×UNIQLO
でも全部買うことはしなかった。
リモートワーカーになってしまったので、部屋着と外着の区別が曖昧なものが欲しくなり、パンツとスカート、ワンピースを買った。我ながらいい買い物だったと思う。
こういうのは、なにかポリシーがある買い物だと思う。納得して買っている、というか。

昔、Twitter

「迷う理由が値段なら買え。買う理由が値段ならやめろ」というような格言(?)をよく目にしていた。
安物買いの銭失いとはよく言ったもので、たしかに「これ安い!(から欲しい)」と思って買ったユニクロのスリッパは良くなかったけど、
「これ欲しい!(安くてよかった)」と思って買った+Jのダウンは昨冬かなり重宝した。
どっちもユニクロだ。

もう一つ、なにかの指針になりそうなことがある。
ポリシー、価格、あとは「なにをやらない/買わないか」だ。
服部みれいの本で読んだと思うけど、ある雑誌を作る時には「載せること」ではなく「載せないこと」を決めたほうが誌面が締まるのだそうだ。これを読んだときに「へえ、だから…」となにかの雑誌を思い浮かべて妙に納得した覚えがある。
マガジンハウス系の雑誌って一時期まで食べ物は載せるけどレシピは載せないイメージがあった。

そろそろ、6月が終わって

2021年上半期が終わる。コロナに振り回され続けているけど、時間はいつも過ぎていく。
だから買い物はしているし、なんとなくのベストバイも決めなくちゃ…。
それらの日々の買い物にも、わたしを形作る思想が溢れているといい。
誰かのベストバイを見るのが楽しいのは、そこに「誰か」を見るからだと思う。