Corneliusこと小山田圭吾*1のライブが発表された時、前回行ったのが「Sensuous」がリリースされた時だったな…さすがに行っておくか…という軽い気持ちでLiquidroomでの公演チケットを取ることにした。
Liquidroom、というかライブハウス全般と私はかなり相性が悪くて、Liquidroomは一回途中で帰ったことがあるんだけど*2、今回もダメそうだったらロビーに出ちゃお、と思って行くことにしたのだ。
道中にあるチェーンの喫茶店*3で時間を潰し、17時半ごろにLiquidroomに着くとちょうど整理番号が呼ばれている。…と思ったら特典を先に引き換えるようアナウンスされていた。今回は特典付きのチケットなので特典を引き換えてから地下に降りる。
ライブ前に飲み物を飲めない派なので、適当な位置に陣取って開演を待つ。そういえば「Sensuous」のときは国際フォーラムで見たんだよな〜と思っていたらそういう感じの演出*4が始まった。
そこからは圧巻だった。
曲数を数えていたんだけど、19曲?ほぼノンストップで演奏されていた。MCはアンコール時のみなので凄まじい量だと思う。若手のバンドか?という勢いで最近リリースされた曲と昔の曲がまぜこぜになったセットリストが披露されていく。
セットリストはきっと後日誰かがあげるだろうから、私が印象に残ったのは概ね以下の曲だった。
- 1曲目は「火花」だったはず。
- 2曲目だか3曲目に「Drop」きて、ウオー最高!となった。この時点で「古い曲もやるんだなあ」とは思った*5。
- 色々な映像をサンプリングしている「Another View Point」はかなりアレンジ変えていて面白かった。YMOの映像も入っていて、教授と幸宏さんがクローズアップされていた。
- やってくれると嬉しいな〜と思っていた「Count five or six」もやってくれて嬉しい。こういう曲はライブハウスの方が映える。
- 「Gum」も映える映える。轟音みたいなものはちょっと人が多めのライブハウスで聞くのがいいな、と明確に思った。
- あらきゆうこのドラム本当に強すぎる、この人一生こんなうまいんだろうな、と思って眺めていた。
- アンコールで堀江博久がピアニカ吹いてたのがよかった。そして堀江博久って身長デカいんだよな、とあらためて思った。
- 「変わる消える」とか「いつか/どこか」は聴けてよかった。「夢の中で」も。正直「いつか/どこか」で本編終わりかな〜と思ったけど全然まだまだだった(はず)なので、いや化け物かよ…となった。
- 「helix / spiral」とか「Audio Architecture」は映像と演奏が同期している感じがすごい、ほぼ映像も演奏も見えないところで立ってたんだけど、私は…。
- 正直やるだろうと思っていたのは「環境と心理」で、やると思っていなかったのは「Cue」だった。「Cue」が演奏された時、めちゃくちゃ泣いてしまったんだけど、どういう感情からくる涙なのかよく分からなかった。
- アンコール1曲目に「Chapter8」がきて面白いな〜あははははと笑顔になった。確かに曲間にカセットを「ガチャ!」とやるような音が入ってるもんね。
「Cue」が演奏された時、本当にどういう感情でこんなに泣けてくるのかが自分でよく分からなかった。「Breezin’」のカップリングに入ってたじゃんと冷静に考えていたんだけど、それでも涙がぽろぽろ出てきてしまう。だからちょっと困ってしまった。
ちょっと前に、Bluenoteで蓮沼執太フィルを見た時も「環境と心理」でこんな風に泣けてきてしまった。その時は権藤さんが幸宏さんのパートを歌うというすごいアレンジだったから、何か泣けてきてしまったのだと思う*6。
そしてMCがないと思っていたCorneliusでも、ちょっとMCがあって感動した。「Sensuous」の時のライブもそうだっけ?メンバー紹介ぐらいはやっていた記憶があるけど…。曰く「1曲目で弦が切れちゃって、それで出てくるのが遅くなった。初日なので許してください」みたいなことをアンコールで言っててよかった。話し方に、なんとなく細野晴臣や坂本龍一のようなゆったりとしたおじいさんを感じるのは、本人が渋くなったからだろうか。
私の胃は限界だったんだけど*7、なんとかライブを最後まで見ることができてよかった。帰り道、今回の「IN DREAM IN DREAM IN DREAM…」みたいなプリントのグッズを着た方々をたくさん見たので、物販をもっと見ればよかったな〜と思ったのだった。普通に通販で買いそう。
また機会があったら見たいけど、次は国際フォーラムがいいです…。よろしくお願いします。