ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

ベストコスメ2023

みんなのベストコスメが読みたすぎて、まず隗より始めよの精神で私が書きます。

これが2023ベストコスメです。

ベースメイク部門

ADDICTION / ザ ファンデーション リフトグロウ


田切ヒロ様が褒めちぎってたり*1、各誌のベストコスメで名前が上がりまくってたりして*2今年はこれなのかな〜と思っていました。
ファンデーションを選ぶときに考えるのは「どのぐらい肌を作り込みたいか」で、私はいついかなる時もあんまり作り込みすぎない肌が好きです。だから過去にはCCクリームとか買ったりしてる*3
あとはツヤとマットどちらに振るか?みたいなところも考えるんだけど、これは「セミマット」ぐらいがいいかな、と思っている。私の場合はあまりマットに振ると老ける気がする。

で、リフトグロウの話に戻るんだけど、これはツヤです。
あとあまりカバーしない。小鼻の赤みとかについては私の小鼻が汚いのはあるけど、そこまでフォローしてくれない。なので別途何かを使う必要がある。ちなみにタッチアップの時はADDICTIONの緑の下地を塗ってもらったけどこれもすごくよかった。あ、コンシーラーじゃなくてこれで肌の赤みをカバーするのね、という衝撃がありました。
で、ADDICTIONが推奨しているのは濡らしたスポンジを使うこと。スポンジで叩き込むように仕上げると、いい感じに肌は均一になり、隠したいところ(色ムラとか)がきちんと隠れるけど、そこまで化粧感はない。軽やかになる。しかしツヤが少し出るので、生き生きとしている。
これはなるほどねえ、みんな好きだよね、と思いました。
資生堂のファンデと迷ったけどADDICTIONにしたのは価格によるものです*4
サンプル使った感じだとそこまで差はないように感じた。

Dior / ディオールスキン フォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー


今年の上半期はこれと共にあった。確か友人たちと小田切ヒロ様の動画を見て影響されてわいわい買ったのだった。
適当な日焼け止めを塗った後、これを目の下の三角ゾーンと気になるところに叩き込むとパッと肌が綺麗になる。コンシーラーをほぼ全顔に叩き込んでいるので当たり前なんだけど。
リニューアル前のものも持っていたけど、リニューアル後のものが断然良かった。よく伸びてひび割れない。
田切ヒロ様が褒めちぎってた明るい色を買ったんだったかな、まあよく使いました。
ファンデーションを買ったのはコンシーラーがなくなったからというのもあるけど、単純にもう少しカバー力がない、作り込まれてない肌のほうがいいなと思ったからだった。

ORBIS / リンクルブライト UV プロテクター


日焼け止め何を使えばいいのか問題は毎年起き、毎年これしか考えられない!みたいなものを見つけられずに過ぎてゆく。ボディ用はアリィーのジェルタイプが一番好きなんだけど、顔はどうしよう?と毎年思う。
ラブミータッチも良さそうだったし*5、アリィーも悪くはない*6フラーレンも過去に使ってたけど普通だった*7
もはや顔用の日焼け止めがキシキシするというのは過去のことになりつつあるのだ、というのを再実感した年だった。何を試しても使い心地がいいのは当然で、その上で何を選ぶか?が重要だった。
タイムラインでおバズり申し上げていたカバーマークも検討したが、まあ〜私には高価すぎる*8
日焼け止めって消耗品なので、皮膚のスキンケア効果がありつつ持続可能と思われる値段…と思ったところオルビスに落ち着いた*9
ポーラオルビスグループの社としての姿勢はそんなに好きではないんだけど*10、日焼け止めについては使い心地がいいので続けている。今年2本買った。

fillimilli / ウォータリーパフ


友人に勧められて買ったもの。水を含ませて使うスポンジなんだけど、好きすぎて3つある*11
Diorのコンシーラーを叩き込むとき、ADDICTIONのファンデーションを叩き込むとき、指でもいいことはいいのだがこれを使った方が仕上がりがきれい。指で塗るより厚ぼったくならず、均一に仕上がるように思う。
洗うのが面倒なんだけど、肌の仕上がりを見ると「これ使ったほうがいいな」となる。旅行とかはちょっと持っていけないので、皆旅行先ではどうしてるんだろう(私は諦めて指で塗りました)。
今年のベース部門のベストバイを聞かれたら迷わずこれを挙げる。

NARS / ソフトマットアドバンスト パーフェクティングパウダー


これも小田切ヒロ様が…私は小田切ヒロ様の影響下にいすぎ。
毛穴が隠れるマットなプレストパウダー。ADDICTIONのリフトグロウのツヤ感が気にならないのはこれを軽く載せているからだ。ただかなり化粧感は出るので乗せすぎ注意と思う。
色は03124、ピンクベース?の一番暗い色らしいんだけど、その暗さが発揮されるぐらい濃くつけないので実際何をつけてもいいと思う。
よく考えたらSPURの記事で小田切ヒロ様が提案していた化粧が良くて(ページ内の2つめ)、あ、このパウダーじゃん!真似できる!と思ってからファンデーションもアイシャドウも買った気がする。
spur.hpplus.jp
NARSの虹色のパウダーは恋人が使っていて良さそうだったので、来年復刻されたら欲しい。あちらはあまり化粧感が出ない。

メイクアップ部門

celvoke / ヴァティック アイパレット


08番のピンクテーラード。2023秋コスメ特集!みたいなものを読んで気になっていたんだけど、スルーしていて、でも気が向いて最近買ったらかなり似合うムードだったので…。
SUQQUのコフレのラメましましくすみカラー*12があまり私にハマらなかったこともあり、celvoke助けて…と思ってたらこれが結構ハマった。
celvokeについてはマッシュ系列でしょ、みたいな舐めた感想があって、でもブランド開始時からずっと出している黒いアイシャドウは気になっていた。代官山のコスメキッチンでどかーんと売り場を占拠していたのを覚えている。
パレットの話に戻るんだけど、ピンク〜ベージュで、きれいで、締め色がないパレットはいつも似合わなかった。なんか目の雰囲気が出ないから唇に色を足すんだけど、このマスク全盛の時代にそれはできない。
じゃあどうするの、という時の答えのようなパレットだった。
顔立ち的に黒が不得意ではない(得意でもない)ので、このアイシャドウにセットされている「透け感のある黒」は「弱い囲み目」をやりたい私にはぴったりだった。
黒をチップでぼかしてぼかして、目の存在感を高める感じの使い方をしている。この透け感がキモなのだろう。一重瞼でも重たくなりません!たぶん。
www.vogue.co.jp
VOGUEでやっている化粧を真似して、普段は使わないリキッドチークを広げたりして…こういうふうにやりたい、と思わせてくれる化粧が提案されていてよかった。
いや、正直舐めてました。調べたらこの2023AWからメイクアップアーティストの方のディレクションに変わったとのこと。ヒットアイテムも出てたし、さすがだなと思う。他のパレットを見てもなるほど使いづらそうと思いつつ、使ってみたい!という組み合わせが多かった*13。あと限定のマルチパレットも気になっています。

メイベリン / スカイハイ


これも小田切ヒロ様の…引き続き小田切ヒロ様の手のひらの上でごろごろ転がっています。
私は一重まぶたで、まつげも弱いのですぐカール取れちゃうので(けどすだれまつげにすると目力なくなるしなんか変)、マスカラが必須なんだけど繊維がないor少なくてカール力があるやつ!ってあんまりない*14
でも流石のメイベリン、まあまあ持ちます。ブラシがヘンテコリンなのはご愛嬌かな…普通のブラシじゃいけなかったんだろうか。

スキンケア編

ネイチャーリパブリック / キューブマスク


まあ〜これが本当に良かった。シートマスクがいいのはMEGUMIの本を引用せずとも周知の事実だけど、癖がある匂いがしたりシートの形が合わないとか色々ある中でこれはかなり私に合った*15。ビタミン系なので柑橘の匂いだし。
これはfillimilliのパフを教えてくれた友人からロフト行った時におすすめされてその場で買ったやつだけど、本当に感謝しかない。

まとめ

今年は満足のいくリップになかなか出会えなかった。
できれば一本で済む、悪役のような色のリップをつけたいんだけどなかなかそうもいかない。すごく強いて言うと、タカミのリップクリームは、さすがにお高いだけあってよかったです。ねっちり保湿されるので、いつも使っているドクターハウシュカのリップが少し物足りなくなってしまった。
でも私が欲しいのは口紅とかリキッドルージュなんだよう。

*1:YouTubeで何回も名前を見た。まあ広告だろうが…

*2:各誌のベスコスは本当に面白くてファッション誌は独自傾向があるので見てみると面白いです

*3:資生堂のCCクリーム好きだったな。何も考えずに塗っても肌綺麗に見えるのが好きだった

*4:貧乏が憎いよね。しかし「肌が疲れない」みたいな感想は私はなかったよ、資生堂について。ま〜好みだと思います

*5:友人が使っていてよさそうだった

*6:よくもない。顔に使うにしては乾燥するので

*7:楽天にあるやつ。これは乾燥するだろというテクスチャーなんだけどそこまで気にならなかった

*8:1まんえんって。

*9:当然安くはないのだが

*10:なんかステマ〜とか色々やってんな〜と思わせるものはあるよな…過去にそれで問題になってた気がするしな…あとやたらインナーケア出すよね…

*11:洗い替えとして

*12:六花。パレットの佇まいとしては大変可愛いのだがタッチアップせずに買ったのでま〜〜〜〜という感じだった。いや可愛いんだけど、写真に映ると瞼だけ浮くんです…

*13:黄色と水色のパレットとかめちゃくちゃ可愛いと思う。パーソナルカラー的に不得意だとは思うが…

*14:昔あったエテュセのコームタイプのマスカラが大変良かった。水色っぽいメタリックなパッケージだったと思っているけど…金色のやつは束感出て微妙だったんだよな。昔話です。なんであれらを廃盤にしたんだろう…

*15:VTのシカ系の独特の匂いは使っていくうちに慣れる。ルルルンも好きだがマスクの形とテクスチュアが微妙に私には合わないのだった

ウエストランドを目の端で追いかけている

2022年12月。
スノボから帰ってきて荷物を出し終わり、一息ついてテレビをつけるとM-1の決勝が終わったようだった。
テレビの中では身長の低い人とそれよりは高いけどそこまで大きくはない人が紙吹雪の中に立っていた。大きくはない人のほうがとても綺麗な涙を流していて、ふーん、と思ってチャンネルを変えた。

これは生で見たウエストランドのお二人

2022年の秋ごろから、ウエストランドという存在は知っていた。その流れでぶちラジも知ることになる。
最初はそこまでハマらなかったが、聞いていく内に「いつも左にいる小さい方、悪口ばっかり言ってるように見えて進行が上手いしネタも全部書いてるらしいし面白いしギャラ折半なの?まともすぎる」「たまに生えてる髭に性的魅力あって訛りのある方は、もしかしてかなりやばいやつでお笑い芸人以外の職業はできないのでは?」ということが分かってきた。
気づいたら家にいる時のBGMがぶちラジ・小田切ヒロ様・オモコロになっている。ぶちラジは二人の近況報告とコーナーの塩梅がちょうどいいのだ。

こんなふうにお笑い芸人を追いかけるのは何年ぶりだろう。
大昔、内村プロデュースという番組が大好きで、それが人生の全てだった頃があった。
番組をきっかけにブログを書き始めて、文章を誰かに読んでもらう愉しみのようなことを知った。
はまり込む前の放送分はインターネットで知り合った誰かにダビングしてもらって、友達が来る度にテレビでそれを見た。放送日の翌日は内Pの話しかしなかった。

その令和版が、ぶちラジだと思った。
放送日の翌日はX(旧Twitter)で、ぶちラジの話ばかりしている。あそこがよかったとかあの発言が面白かったとか、もう来週が待ち遠しいとか。
作業用BGMとして聞いてみようかな、と流しっぱなしにしたこともあったけど、YouTubeで配信しているので動画としてきちんと見たほうが面白い。PodcastよりYouTubeを見てしまうのは二人の動きや視線も見たいからだ。そして気に入った回ばかり聞いてしまうので、600回以上ある過去分はあまり聞けていない。

しかしまさか、そんなハマりたての人間が公開収録に行くことになるとは思わなかった。
なぜかプロレスリングがあり、なぜか関連会社の社長がバチーンバチーンとリングに叩きつけられるところを眺めていた。あれはなんの時間だったんだろう?

そして単独ライブにも行った。
「お笑い芸人の単独ライブ」に行くのは人生で初めてだった。
ライブと聞いて思い浮かぶのは音楽だけなので、まさか自分がお笑いライブに行くことになるとは、これもまた2023年が始まった時は考えもしないことだった。
下北沢で呼び込みをしている若手芸人は見たことがあるけど、まさか自分がお笑いライブの客になるなんて。
そして結論から言うと、これも公開収録同様最高に面白かった。
ぶちラジのようなおしゃべりが好きな自分が、ネタをガンガンやってくれるらしい単独ライブに行って楽しめるだろうか?と始まる前から不安だったけど、杞憂だった。久しぶりに表情筋が痛くなるぐらい笑った。ずっと笑顔だった。

気がつくと、ウエストランドの情報がX(旧Twitter)の「おすすめ」欄に流れてくるようになった。
そうすると、録画はしなくともTVerとかで追いかけようかな、という気持ちになる。マルコポロリは何回か見たし、アメトーーク!も久しぶりに見た。

私はずっと「推し」という存在を持っていないし、ウエストランドも「推し」というように熱視線を向ける対象ではない。
なんというか、近所のろくでもないお兄さんたち、という感じがする。ろくでもないお兄さんたちが喋っている声が聞こえるんだけど、それが天才的に面白い、みたいな。

愛聴しているぶちラジの更新日が木曜日なので、毎週の楽しみになってしまった。大袈裟ではなく、生活が塗り変わってしまったのだった。
明日はぶちラジ更新日だ!と水曜日には心が躍り勤労を頑張ろうと心が救われる反面、ウエストランドという存在に私が巣食われているようにも思う。
井口くんがこんなにネタ書いて喉壊しながら頑張ってるんだから私も頑張ろう、と思う。太氏は知らない。

www.youtube.com

ウエストランドM-1優勝イヤーが終わって、次の王者が出てくるまであと何日なんだろう。
でも変わらずウエストランドを視界の端で追い続けている。ぶちラジも聞いている。だからずっと無職に憧れがありつつ*1、きちんと働いている。中ぐらいのソルジャー*2として…。
概ねどのコーナーも好きだけど、年末が近いのでマサカズの祝砲を楽しみにしています。

この記事はNEW WORLD Advent Calendar 2023の14日目の記事です。
adventar.org
昨日は真魚さんでした。
kakari01.hatenablog.com
韓国語!私もファンフィクション読むために英語やりたいと思ったことがあったけど挫折してしまって、ここまでの熱意はなかったな…。もう一回やり始めてもいいのかもしれない。そして始めたなら真魚さんが書いている言葉の通り"始まりが半分だ"ってことなのかも。
明日の担当はきやまさんです。本の話なのかな、楽しみにしています!

*1:ぶちラジの主なリスナーは無職とされている

*2:ぶちラジのリスナーのこと

2023

文学フリマに出たことで、文章を書くということに向き合った一年だった。

文学フリマに出ようと思ったのは2023年5月の文学フリマに行ったからだった。
その時は一般参加で、一方的に知っている人々の本や自分の文章が載っているらしい無料配布の本を目当てに行ったのだけど、
あまりの熱にあてられて自分もやりたいと勢いで申し込んだのだった。それが5月末。
申し込んだからには本を作らないといけないし、どうせ作るなら文庫本を作りたい、と思ってからが長かった。
文庫本を作るということは文字を書くということで、印刷所の方に「大体何文字ぐらいあれば文庫本になりますかね」などと馬鹿丸出しのことを聞いているのが10月だった。大体2万文字とかそのぐらいだったはずだ。

ブログと似たようなテーマだけど本用に文章を書くことにした。
自分がずっと考えているテーマを本にするために改めて書くのは楽しかったが、
ウェブに漂わせていればいつでも加筆修正できる文章が、
本にするとそこで固定されて書き直せないということが少しだけ怖かった。
自分の考えていることに一度区切りをつけないといけない。

テキストエディタで書いた文章をwordに読み込んで縦書きにし、PDFにしてiPadiPhoneで文字校正のためにずっと読み続けていた。
そうすると自分が書いた文章でも冷静に読めるのが不思議だった。
書いた自分と、読んだ自分がいて、いつもなら書いた自分が出てきて文章のおかしなところを直せないのに、
何度もPDFを読んでいると「この文章のつながりはおかしい」とか、そういうふうに冷静な目が生えてくる。

文学フリマの会場に無事に自分の本が届いているのを見た時、今度は固定した自分の考えが人に届いてしまう、と妙に焦って、そのあと少し期待した。
誰かに読まれてその感想を受けるのは嬉しいかも、批判だと怖いかも、文章で繋がるのは楽しいかも。
ブースに立っているとき、私に対して「この本が欲しくてきました」と言ってくれた人が数名いたこと、DMでメッセージをくれた人がいたことが、すごく嬉しかった。だから来年も本を作ろう、みたいな気持ちになっている。

表紙イラストのモデルになったイッヌです

そして文章を書く日々を通じて、やっぱり私は文筆家になりたい、と思った。
文筆家兼会社員として人生を歩んで行きたくて、だから文筆家といま名乗ってもいいんだけど、いつかは商業出版をしたいなと思っている。
そういう夢をはっきり自覚したのは文学フリマに出たからだ。2023年。今年に。
肩書きは自分で名乗っていいということは堀江敏幸の「留守番電話の詩人」で読んだけど、なにか人に「私はこういうものです」と言えるものが欲しい。

文学フリマに出ると決めてから、文章を書き続けている。もうずっと書いていたけど、今はもっと意識的に書いている。
確か僕のマリさんだったと思うけど、日記を書くというのは、文章を書くための筋トレになる、みたいなことを読んだ。
元々日記は書き続けていたけど、アナログの手帳に書いた短いものだったので、それを元に夜な夜なパソコンで文章を書き続けている。

でも、もっと書きたい。もうずっと文章を書きたい。
今年Macbook Airを買い替えたことだし。来年も書き続けると思う。


この記事は2023 Advent Calendar 2023のために書かれた記事です。
adventar.org

前日はkzysさん、明日はhiromisugieさんです。

人の目銀河

最近は、本当に眠くて起きていられない。休みの日なんて7時とか8時まで眠っているのに、夜は21時を超えると眠くてたまらない。もうずっとまどろみのなかで生活しているようで、頭の芯がどろどろになっている気がする。なんというか、思考がうまくまとまらない。
この間も会社のチャットで、人に何かを説明して質問するときに、ふと「これでいいんだっけ」と思ってしまった。そこから何もかもまとまらなくなって、いつものように「何言ってるのかわからない」というような事柄を丁寧に掬い取ってもらっている。他の人たちに申し訳ない。

この数年で、コミュニケーションが下手くそになった、というわけではない。
元々下手くそだったことに、ようやく気づいたのだと思う。

自分の考えていることは頭の中でA→B→C→Dと続いているけど、口から出す時は相手もその矢印をわかっているという前提条件のもとA→Dとショートカットしてしまったりする。これがわかりづらい。
結構前にカウンセリングの人に言われたことでは「全く関係のない事柄を自分を悪く言うために繋げている」「それはいま関係ないですよね」と言われたことがある。関係ないことを自分に関連づけてしまう。一生人の目を気にしている理由がこれなのかもしれない。

通勤する時は眼鏡を外している。
最近受けた視力検査では眼鏡をしていても0.3とか0.1だったから、眼鏡を外したら0.1を切るのではないか。そういうぼやけた視界の中を歩いていると、例えば会社の人とすれ違っても気づかないので気が楽だ。挨拶をするのが苦手なので、人の顔が判別できないのはありがたい。会釈程度はするのだが、相手が視界の端で会釈を返さなかったとき、あっ、挨拶しなければよかったと思ったりする。

そのくせ、自分のなかをよく覗いてみると、たぶん人と話すのは好きな方なのだ。
だからリモートワーク全盛の世の中でも通勤をしてしまう。もちろん家が働く環境ではないとか、そういうこともあるけれど、概ね人と話したいがために出勤しているような気がする。しかし人の顔と名前が一致せず、人と話すのも苦手で、誰かに見られている気がすると落ち着かない、という最悪な連鎖が起こるので結局静かに丸まって働いている。

人の顔と名前が、ずっと一致しない。人の目を見て話さないから顔が覚えられないのかもしれない。
誰かもわからない人と会社ですれ違い、話しかけられた日にはパニックになる。必死で名前を思い浮かべても誰かわからない。

右も左もわからない、どころではない。
上下左右、どこが地面かわからぬ宇宙を、極端に悪い視界で歩いている。人の目が、無数の星に見える。だから銀河のようで。
いい歳なので、もう自分で天地を定めて歩いてゆかないといけないのに。


www.youtube.com
8億年ぶりぐらいにスカパラの「銀河と迷路」聞いたけど、こんなキー高かったっけ…

ウエストランド第3回単独ライブ「FANG!」感想

11月15日に行われた千秋楽に行ってきたので感想をメモしておこうと思って…。
先日の「ぶちラジ」公開録音同様、友人に誘ってもらって行きました。持つべきはウエストランドファンの友人。

開演まで

会場は草月ホール。どこ?と思って検索したら最寄りの駅が青山一丁目だった。青山一丁目、駅に飲食店があって羨ましい駅の一つだ。
正門まで行ったら手書きの看板があり、会場となっている地下ホールは脇の小道から入ってほしいということだった。
その指示通りに向かうとポスターとかではなく出力だな、という今回のキービジュアルがあって微笑ましかった。

ポスターとかじゃないんだろうか、普通

会場は花の匂いが充満していた。いろいろな人からお花をもらっているんだな…としばし眺めてしまう。
チケットを取ってくれた友人と合流して、いざ地下へ。
グッズがどのぐらい残っているか不安だったけど私が欲しかったステッカー2種は買えたのでよかった。

かわいい〜

友人と席を見に行ってからトイレに行こう、ということになり席を見に行ったら三列目!
なんでこんないい席に…?ぶちラジの公開収録の時も思ったけど、この時の友人のチケット運が冴え渡りすぎている。

まもなく開演のアナウンスのあと、FANG!の謎かっこいい映像が流れてスタート。
私は井口のことは「井口くん」、河本のことは「太」と記載していますが、そのように友人と呼んでしまうというだけで他意はないです。

感想箇条書き(ネタバレあり)
  • ライブ開始。いきなり井口くんの単独ライブをめちゃくちゃやりたくなかった、みたいなフリートークから始まるのがいい。
  • 単独ライブが決まった瞬間から体調が崩れたとのこと。
  • 漫才に入るよ!ってセリフがちょいちょい分かりやすい。太の。
  • こういう感じなんだなあと思いながら眺めていた。概ね1時間強、井口くんほぼ喋りっぱなしだったんでは…。
  • 刑務所のネタと井口くんが何にでも怒るネタ、ディベートのネタが面白かったな…。
  • 刑務所のネタ本当に良かったしオチも良かった。「犯罪者コンビになってしまう」「お前もやってんのかよ!」みたいなやつ。
  • ザ・コンビニじゃねーか、というくだりがゲームを作ろうみたいなネタにあり、それが最後のネタにつながっていくのがよかった。
  • 「最後のネタなのにミスりました」みたいなくだりもよかった。当然太がミスっています。
  • 途中挟み込まれた映像もよくて、井口・河本のやりたいこと?の映像なんだけど井口くんが「マイクラ配信のためのPCとか欲しかったですね」みたいなことを言ったあと実在の代理店(SB C&Sとか)から営業を受けるというのはめちゃくちゃ面白かった。
  • いきなり商談みたいなことが始まる井口くん。
  • 「僕、結局なにがもらえたんですかね?」みたいなことを言っていてよかった。
  • その後出てきた瞬間に「あそこから何も展開していません」というのも最高だった。
  • こういう映像でも落ちとか計算してやっているんだろうなあ井口くん、と思ってしまった。その後の太の映像が「何もない」だったので。
  • 太はひたすら楽しそうにラジコンやってるのがよかった。井口くんは太という鉄球を足につけたままM-1優勝したのあらためてすごい。
  • 最後ちょっとフリートークがあり、太が蹴られているのがよかった。
  • 今だよ!今と未来が大事なんだよ!過去はどうでもいいんだよ!みたいなのを井口くんが叫ぶネタがあり、おわあ〜〜〜〜と沁みた。
  • 人の不幸が一番幸せというのも笑った。妬み、嫉み、僻み。
終演後

いや〜〜〜笑ったし、ウエストランドの二人(というか井口くん)めちゃくちゃ喋っていてすごい、えらい…となった。
お笑いのライブってこういう感じなのかな。
「普通ソロライブならもう少しネタの構成を考えるところ、割と叫ぶ系のネタばかりになってしまい大変だった」みたいなことを井口くんが言っていて太がヘラヘラしているのが良かった。
終わった瞬間「夢だったかも」とは思った。

青山一丁目までの帰り道、誘ってくれた友人と、別の友人と三人で歩いているとき、あ〜こういうさっぱりした楽しみ方もいいなと思った。
ご飯食べるでもなく、感想戦をやるでもなく、じゃ、と言って電車の乗り換えで別れる感じ。
いつも「井口くんが頑張っているから私も頑張ろう」と、綺麗事ではなく思っていたんだけど、身に染みたというか、真髄だなと思った。
もうソロライブやらないと言っていたけどまたやってほしい…と思いつつ、こんなに面白いならタイタンライブとか漫才工房に行ってみてもいいのかもしれない(ウエストランドの二人は「タイタンライブや漫才工房に来てくれるのが嬉しい」と言っていた)、と思ったので何かあれば行きたい。

夢だったかもと思ったが夢ではなかった。

文学フリマ東京37出店の思い出

昨日(11月11日)開催されていた文学フリマ東京37へ出店しておりました。
来てくださった皆様、ありがとうございました!!

自分用は「みほん」に置いていた本

ここから当日の思い出(と次へのメモ)です。

当日朝(出発〜会場に着くまで)

同行者との合流前にセブンイレブンで色々印刷。
セブンイレブンアプリが新しくなっていて、QRコードをかざせば印刷できるシステムになっていた*1
印刷したのは下記。

  • お品書き(A4サイズ。Twitterに流したものと同じ画像)
  • ポスター(A3サイズ。自分のブース番号とサークル名)
  • ペーパー(A4サイズ。A6サイズに折って配布する)

ポスターのサイズを最後まで迷ってしまったけど、後から自分たちのブース画像を見たらA3でよかった。
これらを印刷して同行者と合流。

12時から一般入場開始、10時30分から出店側の参加開始、ということで10時半〜11時ごろに行けばよさそうという話になり、
乗り換え駅(浜松町/大門)のドトールでモーニングを食べる。9時半過ぎに入店したはず。

久しぶりに食べたら前より美味しくなっていた気がする

ドトール、私が知らなかっただけだと思うけどいつの間にか結構高くなっている。ジャーマンドッグって190円じゃなかったっけ?*2
のちコンビニで買い物*3をしてから東京モノレールへ。

東京モノレール、後ろ側に乗っておくと流通センター駅で降りやすい…っぽかった。(浜松町から向かう場合)
あと流通センター駅には止まらない電車もあるので注意したほうがよさそう。

当日朝(設営開始)

会場到着後、まずは出店者シール受け取りへ。
この日はfeticoのデニムワンピースを着ていたんだけどワンピースにはくっつかず、羽織っていたカーディガンに貼ることになった*4
その後は自分のブースを目指す。
今回、配置的に柱?の真ん前で、後ろを広く使えたのが助かった。行き来も楽で、なんていい場所なんだ!と同行者と盛り上がる。

実は届いているか心配だった自分の本、ブースに届いていて感動しました。

ありがとう、ねこのしっぽ様(印刷所)

とりあえず設営開始。

  • 持ってきた布を敷く。この時布の下などをガムテープで固定するとよい
  • 印刷したポスターを両面テープ*5でブース前に貼る
  • ポスターは上と下を三箇所ぐらいで止めると人が行き来してもぱたぱたせずにGOODです
  • お品書きを持ってきたボードに貼り付ける*6
  • お品書きと文庫本をそれぞれイーゼルに立てかける
  • 値札を作る*7
  • ひたすらペーパーを折る

設営完了、こんな感じでした。

布も可愛かったな〜(自画自賛)

開場〜完売まで

そういえば見本誌*8を出してなかった!となり、11時ごろに見本誌を提出に行く。結構並んでたのでこれも早めにやる必要があったな…。
ブースを見て回って、色々な人が色々なブースを出しているな〜〜〜早く見て回りたいな〜〜!!!とニヤつく人間が爆誕したので早めに自分のブースへ帰る。
運営からアナウンスがあり、アーリーオープンを実施します、とのこと。12時ではなく11:50開場になった。
そして文学フリマスタート。

たぶんみんな撮っている写真

「い、一冊も売れないかもしれない…」と思いながらぼんやり見つつ、みんながペーパーを渡しているのを見て私も渡すか…とペーパーを渡し始める。
が、同行者に「そのペーパー、買ってくれた人に渡すんでしょ?ちゃんと部数見てる?」と言われてハッ…となる。
見てませんでした。
ペーパーを今回は50部刷ったけど、20部弱販売する本があるので、…あれ〜?足りないかも〜?となってしまった。
同行者がローソンへ行きペーパーを増刷してくれたからよかったものの、ペーパーをおまけにつける場合は配る用とおまけ用を分けましょう。*9
ちなみにローソンは超混雑していたとのことだったので(同行者が1時間ほど帰ってこなかった)、やっぱりペーパーは準備していこう…と思った次第。

前日22時前の時点でペーパーができていない程度の段取りのなさ

肝心の本のほうはこのブログを読んでくださる方々に購入いただき、完売できました!ありがとうございます!

完売しました、というお知らせが全く目立たない看板

また、私のコミュ力が本当に底辺なせいで購入いただいた方に「差し支えなければ、、」とアカウント名を聞いたりしてしまったんですが、かなり嫌な行為だったと思って反省しております。嫌な気分になった方、申し訳ございませんでした…。

あと意外とペーパーや表紙のイラストを可愛いと言ってくださることも多くて、ほんと??と思いました。
もう連載は終了してしまいましたが、イラストとエッセイを毎月一本書いていたレビュー懺悔という連載もやっていたのでこちらもよければご覧ください。
www.oz-vision.co.jp

はてなブログについて
読むの楽しみ〜!友人たちも載っていて最高の本

はてなブログのブースへもご挨拶させていただきました。
私の文章を読みたいと言ってくださった方々がいたようで、ありがとうございました。はてなの方々の優しい嘘の可能性もあるけど嬉しかったのできちんと書いておきます!!!
この時ほどはてなブログで文章書き続けてよかったな、と思ったことはありません。次も参加します!(あるのかな)
12月の日記祭も出店したかった〜…!*10

#文学フリマで買った本
やった〜!しかし買い逃した本は山の如し

まだ読んでませんが楽しみです!
あと、自分が作った本が誰かの「買った本」の写真に写っているのって奇跡だなと思いました。

おわりに

この数ヶ月間、ずっと文学フリマのことが心にあって、緊張するな〜という気持ちでいっぱいだったんですけど楽しかったです。
京都の文学フリマも行けたら行きたい…なぜならTwitterでよくしていただいている方々の本が出るらしいから…。

で、私のことなんですが、次回の文学フリマ東京38も出ます。(申し込み済)
色々眺めていて思ったのは「ワンテーマの本は強いな」ということでした。
雑多なエッセイ集、私は好きなんですが初見の人は確かに買わないよな…と。
なので、次回の2024年5月19日開催の文学フリマ東京38では、ワンテーマの本を作りたいと思います。

次は見た目の話にしよ〜っと、と思いました。つまり化粧と服の話だよ!やるぞお前ら!!ついてこい!!!というモチベーションがあります。やりますコーチ!あたしに書かせてください!!!(?)

昨日の私がこういうことを言っているので、そういう本になる予定です。(予定は未定)

あと、今回販売した「星に手を伸ばす」ですが、売り切れたあとにブースに来ていただいた方に「再販しないんですか?」と聞かれたのと、
私もなんかこう、既刊があるといいな〜と思ったので、再販しようと思います。どこかで。
次はもっといい感じになるはず。ネットプリントでのペーパー作りも面白かったから、また作りたいな〜って思っています。

やっぱり文章を書くのって好きな行為だから、やりたい。いずれは文筆家兼会社員を名乗れるようになるのが目標なので、よろしくお願いいたします。
(実は密かな目標として「文学フリマ完売」を持っていたのですが、今回かなってしまったので、次回も完売を目標にしつつ「文筆家兼会社員」を引き続き目標にします)(2024年中には文筆家兼会社員としてなにかできているといいな…なにかってなんだろう…)

*1:大変便利だった。ありがとうセブンイレブン https://www.sej.co.jp/services/multicopy/print.html

*2:今は250円

*3:流通センターにもローソンは入っているけどめちゃくちゃ混んでそうだな、と思い事前におやつやお昼ご飯を買って行ったのでした

*4:会場は割と暖かかったけどこのせいでカーディガンを脱げなくなってしまった

*5: 同行者が両面テープを持ってきてくれていたので助かった。ガムテープはものによっては透けてしまう

*6:ガムテープだと透けてしまうので、両面テープで貼り付け。次回は私が両面テープを持っていきます…

*7:手書き+蛍光ペンを引くとなんとなくヴィレッジヴァンガードっぽくなると思っています

*8:文学フリマには「見本誌」を読めるスペースがあり、任意で自分の本をそのスペースに置くことができます

*9:私がアホなだけ

*10:申込期間が終わっていた

取り返しがつかない変身

髪を染めた。
染めたと言っても一部分で、いわゆるインナーカラーだし、美容師に提案されたように姫カットのサイドの部分に入れるとか髪の色を一周させるとかはやらなかった。提案されたような形で染めても良かったのだけど、ちょっとだけ恥ずかしさが勝ってしまった。

なんで髪を染めたのか、と聞かれたら「不可逆な状態にしたかった」というふうに答えると思う。
もう取り返しがつかないぐらいに、自分を変えてみたかった。

最近、自分の仕事の失敗が積み重なって、職場での信頼貯金がほぼゼロになってしまったように思っている。自分の悪癖だから仕方ないと思いながら、ここから信用貯金を再度貯めていくのは結構しんどそうだと挫けそうになる。こつこつやっていくしかないのだけど。そこで、今までの自分をリセットして、新しい自分として事に当たりたい。私にはリセット願望や変身願望があるので、こういうふうな思考になってしまう。0か100かの極端な思考をやめた方がいいと思うが、うまくいかない。

自分を変えるのは大変だけど、外見を変えるのはまあまあ出来る。
髪を伸ばしているので、例えばざっくりボブカットにしたら「すごく変わった」ことになるだろう。痩せるのは大変だけど、服装の傾向をある日いきなりロリィタにするとかは出来ないことはない。私は普段ざっくり分けるとモードのあたりにいると思うが、それをコンサバに寄せてもそこまで変化はない。だけどロリィタに寄せたらそれは明確な変化になるだろう。

なんか、そのようにして、自分が明確に変わったと思うことをしたかった。
その一手がインナーカラーだった。

当日は朝一に予約を取ってもらったのに、終わったのはお昼過ぎだった。
「ファーストブリーチは色が抜けにくい」とのことで、私は大学生ごろに一度髪を染めているがブリーチは初めてだったので時間がかかったとのことだった。
何はともあれ、眉上ぱっつんで姫カットでインナーカラーを入れたロングヘアの女が爆誕した。おまけにメガネをかけている。
ここまで要素を持ったわかりやすいキャラクターも今日日見かけない気がする。私の観測範囲が狭いのかもしれない。

同居している両親に特に何もコメントされていないので、多分会社でも気づかれないだろう。しかし鏡を見ると確かに私の髪の一部分は明るいピンクになっていて、変身しているのが面白い。