ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

その日の仕事を全部書き出す。そして消していく。

最近はバレットジャーナルにハマっているので、出勤を切る前に仕事を書き出している。
ナチュラルローソンで買ってきたリングノートの見開きを4分割にする。
それで昨日からのタスクや、今やらなくちゃ、と頭がいっぱいになっていることをなんとなく書き出すと、少し勇気が出る。
仕事には毎日自信がない。

昔、電話の受付のアルバイトをしていた頃、あんちょこを作っていた。
格好いい言い方をすると「トークスクリプト」というやつだろうか。
何を言われたらこう返す、みたいなものを全部紙に書き出して、それを眺めながら仕事をしていた。
仕事として自分の体に馴染んだあとも、ボロボロのあんちょこを眺めながら仕事をしていた。
今思えばその紙を見ることもいわゆる「ルーチン」の一つだったのだと思う。

毎日恐ろしいほど選択肢がある。
だからルーチンワーク、型にはめてしまえば選択をする力が温存できる、というのはよく聞くことだ。
今の仕事を始めてからもう1年と半年ぐらい経つのに、まだ型にはめる力が足りない。
だから余計に疲れてしまうのだと思う。

それでも、教わったバレットジャーナルというやり方が合っていたのか、少し楽になった。
仕事が確実に片付いている気持ちになるからだ。
タスク管理ツールを使おうが、Googleカレンダーを入れようが、やっぱり紙にタスクを書き出して消していく快感には変え難い。

はやく今の仕事もルーチンになってほしい。
なんで未知の仕事に挑戦することのほうが偉いのだろう。0を1にも100にするのも大事だけど、10をそのまま10に保つことだって大事なはずだ。
そう思っているから、多分何かが噛み合わないのだと思う。
はやく今の仕事もルーチンにしなければならない。

そういえば今日読んだ日経WOMANでは仕事術みたいなページがあった。
みんな仕事に裁量があって、午前はこれ、午後はあれ、とタスクを切り分けて自分で処理するみたいな雰囲気だったけど、
私のように他人からの依頼ですべてが成り立つ人はどうしたらいいんだろう。

Aという依頼の後にBが来るとは限らない。AのあとにいきなりVがきたり、もしくは全く関連性がないタスクが降ってきたりする。
でもそういうのも本当はすべて型にはめてしまいたい。
あの頃作っていたあんちょこのように、そういうのがボロボロになって初めて「仕事が身に付いた」と思うので。

今週のお題「マイルーティン」