ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

おやすみに罪悪感

先週、有給をもらった。
金曜日から三連休にして、久しぶりに会う友人と遊んだり、恋人と餃子を包んだりした。
短い間だったけど、なかなか充実したお休みになった。

今朝の出勤時、チャットに「お休みいただきありがとうございました!」と書く。
手を合わせるマーク(Slackではprayという絵文字で登録されている)を添えて。
なんで私の休みなのに謝ってるんだろう、と思う。もやもやするんだ。
すごくふてぶてしいと思うけど、私の有給休暇なんだから、別に「いただき」ではない。
「ありがとうございました」も何かおかしい感じがある。

「お昼いただきます!」とチャットに書く。
謝るマークをつける。Slackではbowと登録されているやつ。
出勤直後にお昼休憩をとるとか、ちょっと長くもらうとかならまだしも、
なんでお昼休憩をとるのに謝ってるんだろう。お昼入ります、でいいじゃんと思ったりする。

チャットでやり取りをしているせいか、必要以上に「休むことに罪悪感があります!申し訳ないです!」というアピールをしてしまう気がする。
早く帰れる日は「すみません、早いですが失礼します」と書くことがある。
別に「すみません」じゃないよなあ、と思いながら。

誰かが「お昼長くてすみません><」と書く。たった10分、せいぜい30分程度の延長で。
別に長くないよとコメント出来ればいいのに、と思う。「なんとなく」それが出来ない。
誰かが「今日早めに失礼します!ごめん!」と書く。別にいいよと思う。
仕事だってそんなに無いし、あったところでそこまで考えないと思う。
家族と過ごす時間とか、自分の時間があって当然だし、そのために働いているんだし…と思ってしまう。

自分が予防線として張っている、建前の罪悪感が、ぎりぎりと自分の首を絞めているような気がする。
毎日のパスワードをポジティブにするといい影響があるとかなんとか、見たことがある。
じゃあ毎日毎日、自分の時間を適度にもらうことに罪悪感のある言葉を書いていたらどうだろう。
その時は手癖で無心で書いていても、後々効いてくるんじゃないのか。

なんとなくそういうことを思った。
(明日からも普通に「少し早いですがお昼いただきます!ごめん!」みたいなテンションで生きていくとは思うんだけどさ)