ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

転ばぬ先の杖はないけど

ここ数年ずっと転職したいと言っていて、2018年は一言で言うと転職の年だった。2015年に入社して丸3年経ってしまったという焦りと人間関係のうまくいかなさから、もうとにかく逃避したかった。仕事のことが休日なのに頭から離れない。

3月末に面談があって、もう辞めたいんです、と笑いながら話した。4月から転職活動の日々がゆるく始まり、6月になる頃には完全に呑まれていた。主にエージェントを二つ併用したのが問題だったのだと思うけど、判断能力を失って、8月には退職すると宣言してしまったので時間がなかった。もうどこでもいいから拾ってくれという思いと、どこでもよくないから書類が書けないという焦りがあって、休日でもひどく消耗していたような気がする。

その間も相変わらず別件の仕事があったことで、私はかなり救われていたと思う。文章を書く仕事が目の前にずっと続いているという事実がこころを柔らかくしてくれた。

現職に決まってからは少しずつ精神衛生がよくなっていった。
2018年は半分ぐらいそのようにして精神が不安定な日々を過ごしていたけど、28歳にもなったことだし、どうにかなっていくだろう。

2018年の1月にBURTONのイベントで関温泉に行った時はあまりにも自分が下手くそで情けなくて大泣きしたのだった。でもそれがきっかけになったのか分からないけど、すこしブレイクスルーがあった。よく転んだし、擬音をつけたくなるような派手な転び方もしたけど、それでも少しずつうまくなっている。

2017年よりも2018年の方がよかった。だから来年も「2018年よりも2019年の方がよかった」とコメントするだろう。
転んでみると案外気が楽になる。



この記事は2018 Advent Calendar 4日目の記事でした。
昨日は okudzke さん、明日は yuta25 さんです。