ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

#二十歳の自分に言っても信じないこと

なにを言っても信じてもらえないと思うけど、一番信じてもらえないのはスノーボードスケートボード、それにランニングを少しやっていることだと思う。まあ、何歩か譲ってランニングは高校生の頃長距離走が好きだったから(と言っても「まだマシ」レベルだけど)想像できるかもしれないけど、スノボとスケボーはわからないでしょう。

二十歳の頃のわたし、2010年ごろのわたし。
YMOを始めとしたテクノポップに傾倒して、中野のレコミンツやTRIOで青春と貯金を燃やし尽くしていた頃だと思う。運動は本当に苦手で、特に横乗りと呼ばれる人たちは「一生苦手」だと思っていた。運動は自分には無縁で、やるとしても踏み台昇降とかかな、なんて。

なぜかスノーボードをやります。付き合っている人に誘われたからです。同時に、もっと早くからやっておけばよかったと思います。出来ることが増えていく楽しみって、この年になっても味わえるんだなと思います。

特に調子がいいとき、野沢温泉スキー場の「スカイライン連絡ペア」とか、キロロリゾートの「余市第一」(第二だっけ?)あたりの緩斜面をザーッとスピード出して滑っていると、スノボ自体が楽しいって感じるんです。太ももが疲れるしバラクラバから出てる鼻の頭が冷たくて痛かったけど、人生であんなにスピード出したこと今までなかったでしょう。

スノボをやる前にランニングを始めたけど、あれも楽しかったでしょう。ランニングのちスノボ、そしてスケボーをやったけど、体を動かす楽しみを初めて知った気がします。体育でこういうことを教えてくれればいいのにね。

二十歳のわたしは体を動かす楽しみを知らなかったけど、三十歳が見えてきたわたしにはその楽しみが少しだけ分かりそうです。

今週のお題「二十歳」