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ネコミミ新世界

日記その他もろもろ

続々々・スノーガールにあこがれて

もともと「スノーボードをやりたい」と思っていたわけではなかった。付き合っている人間がスノーボードをやっていて、しかもそれをきらきらした目で楽しそうに話すものだから、興味を持っただけだった。12月、最初に行った時にはまずゲレンデで立つことも出来なくて自分の情けなさに驚いた。

2回目には後ろ向きでの木の葉滑りがどうにか出来るようになった。後ろ向きで滑っている時、何度か派手に逆エッジになってしまって後頭部から落ちた。「目から星が出る」という当たり前に見ている語が実感を持って読めるようになった。本当に目から星が出たような気がしたんだ。ちかちかして頭が痛くなる。
この時にはゲレンデで立てるようになっていたが、ふと周りを見渡せば自分と同じようにじたばたもがいて「立てない」と苦笑いをしている初心者が多いことに気がついた。焦っているときには視界が狭くなる。立つ時には強いて言えば腹筋が必要な気がするけれど、コツだな、と思った。今でも疲れてくると途端に立てる確率が低くなる。あとは、平地では立てない。ちょっと斜度がないと立ちづらい、というのも分かった。

3回めはひたすら斜滑降の練習をした。少し出来るような兆しはあったけど結果的には出来ていなかったと思う。「膝を入れる(膝を曲げる)」「体重を前足に乗せる」というのが運動経験のない人間にはわからない。言葉や頭ではわかっているつもりだけど、撮ってもらった動画を見ると全く膝が入ってないし、後ろ足に体重が乗っているのがよくわかった。

それで、4回めの先日も斜滑降の練習をひたすらやっていた。
ずっと初心者コースのなだらかなところで滑っていたのを、昼食前の2本は初級〜中級者コースに行くことになり、そこで斜滑降の練習をした。これが”先生”曰く「よかった」ということだった。昼食前にターンのきっかけを掴んだような気分になり、よかったね、とビーフカレーを食べた。このゲレンデは何を食べても微妙に自分の期待値より下の味を出してくる。まずいわけではないが、美味しいわけでもない。スジを処理していないサヤエンドウが入っていたラーメンのほうが、暖かい分良かったかもしれない。そんなようなことを思いながら食べた。

昼食のち、初心者コースのなだらかなところに戻って2本滑ったところで完璧に分からなくなってしまった。
自分でもよく分からないのだけど、いきなり今まで出来ていたことが「飛ぶ」。頭が真っ白になる。先生にもう一回付き添ってもらって、なんとか定着させることができた、と思う。
斜滑降のときの滑り始めは横滑りと一緒だけど、尻を進行方向に入れる。前足に体重をかける。それで伸び上がった時にふっと板がフラットになるから、そこで体を少しねじると面白いようにターンみたいなものが出来る。最初の内は速さが出てしまっていたけど、それは滑り始めの角度が鋭いからだ、と先生が言う。とにかくゲレンデを広く、横に滑ること。気づけば、初心者コースでならターンをなんとなく繋げながら滑ることが出来るようになっていた。
「これは滑れるって言っていいかな」と動画を見ながら言ったら、先生は「いいんじゃない」と笑ってくれた。

いつもは座って着けるビンディングも、立って着けることが出来るようになった。別に大したことではないのだけど、立って着けられると「上級者っぽい」と先生が笑う。私のように体力がない者はビンディングを着けるために座る→ビンディングを着ける→立つ、という一連の動作で疲れてしまうので、立って着けられる時ならば立って着けたほうが良さそうだ。

最後の2本は楽しく滑ることが出来た。
午前中に行った初級者〜中級者コースへ行こうか、と思ったけれど「できなかった」という記憶を持って終わるのが嫌で、腰が引けてしまった。時間がなかったのもある。次に行くなら、初級者〜中級者コースを滑れるようになりたい。
初心者コースのリフトは16時半で終わってしまうけど、中級者コースへ行くリフトは17時まで動いている。先生は「おれちょっと滑ってくる」と言い、私はぼんやりしながら17時を待つ。先生は滑り終えてくると凄く楽しそうに笑うから、一緒に来てよかった、と思う。

着替えてから帰りの新幹線までに一時間ぐらいあるので、そこでだらだらと酒を飲むのが3回目からの習慣になった。撮った動画を見ながら先生は”恋人”と”先生”の間の顔でにこにこ笑う。「よかった、今日はほんとうにいい日だった」としきりに言う。私もそれを見て「ちょっと楽しかった」と言う。「ちょっとかよ」「いや、すごく」「ちょっとでいいよ。でも楽しそうだったよ」「楽しかった」そんなような会話をしながらチューハイを飲んだ。
学習内容がリセットされない内に、次のスノボに行ければいいな、と思う。春はもうすぐそこ、というかもう春になってしまったので、そろそろ季節的にスノーボードは終わるのだけれど。


今回からグローブも自前のものになり、次はヘルメットかゴーグルが欲しいという気持ちになっている。ヘルメットはレンタルなので色を選ぶことができず、この写真のようにひどい色合わせになることがある、というのを学んだ。
グローブについては、レンタル品だと外した瞬間なんとも言えないにおいが手についているのだけど自分のものなのでそういった不快感がなくてよかった、という感想。

たぶんまだまだ、スノーガールには憧れ続けている。