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ネコミミ新世界

日記その他もろもろ

たぶんどこにも行けないがどこかにはたどり着くので

nikki

いつもPASMOをかざして改札を通るんだけど、そこで残高を見るたび、
ああこれに精一杯チャージすればどこにでも行けるんだな、と思う。
大学生のころ、いつも新宿駅で乗り換えて水道橋まで通っていた。
嫌いな講義は基本的に出なかったが(だから単位落とすんだけど)、
それでも行かなくてはいけないもの(体育とか)の日には乗り換えが憂鬱で仕方なかった。
総武線の乗り場の隣が確か山梨まで行くような特急の乗り場で、
ああいつでもこれに乗れば逃げられるのに、と思っていた。

山梨県に行ったことはない。

今も乗換駅が変わっただけで(だいたい渋谷か明治神宮前だ)、
渋谷乗り換えの日なんかは(銀座線/半蔵門線に乗れば)(好きな街まで)(行けてしまうのに)と考えてしまう。
勿論そんなことはしないで粛々と会社へ向かう。

今朝は昨日と同様、喉が阿呆みたいに腫れていたのでかかりつけ医に寄ってから出社した。
かかりつけ医に「手足が冷えてしびれたようになり、痛い」と相談したところ、
一通り漢方などの説明をしてくれた。
「体格が良い人はこっち、そうじゃない人はこっちって…色々あるんだよ。あなたの場合はこのあたり(真ん中)かも」
「はあ」
芍薬って名前なんだ、ぴったりじゃない、立てば芍薬って…」

そこでかかりつけ医は漢方の表をしまった。

「でもさ、こんなので治ったら冷え性のひとって、いないんだよね。
冷え性って自覚症状だから、あのね、指に血が通ってて、足も見えないけど動脈が通ってる…。
それ以上は、もう物理的に温めるしかないんだよね。
なるようにならないものもあるの」

かかりつけ医は概ねそんなようなことを話してくれて、最後に、

「スープとかいいじゃない。あ、…ココアとか。ココアいいよう、温まるし、体にわるいことないじゃない」

と笑顔を向けてくれた。
かかりつけ医は、もうおじいちゃんになってきたけど、私の祖母が生きていた頃から家族を診てくれている。
たぶんこの人が居なくなったら地域の人たちは困るだろう。共有財産だと思う。

こころが疲弊しており、なんでもない一言に大げさに傷ついてみせてしまう。
今朝言われた何気ない一言を結構引きずっていて、たぶん、まだ回復していない。
薄水色のポカリスエットを飲みながら、でも喉が腫れているせいか乾きがずっと癒えなくて、
はやく定時になってくれ、と時計をずっと睨んでいる。

評価軸を変えること、そのように環境を変えて行けること。
私はPASMOに1万円チャージしないけど、どこかのターミナル駅で乗り換えてしまえること。
(どこに行くんだろう)
(どこにも行けないんだけど)
そのような自問自答、よくわからない言葉を反芻している。

どこに行くんだろう。いや、次こそは私が行きたい場所へ行くんだけど。