ネコミミ新世界

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したんでしょう?:「紙の月」を見に行った

角田光代の小説を映画化した「八日目の蝉」がとてもよかった、
とその人がよく話していたのがよく残っていたのと、
宮沢りえがやたらと綺麗だったので、チケットを取ってもらって、行ってきた。
「紙の月」。


『紙の月』絶賛公開中!

"あなたはしたんでしょう?私には想像もつかないようなことを。"

という台詞、すごいなあと思ったのだけど、
小林聡美が演じた隅より子というキャラクターは原作には居ないらしい。
…では、その台詞に相当するやり取りがどこかにあるのだろうか。

中盤から梨花がどんどん壊れていくのだけど、
それも怖くて怖くて仕方なかった。
劇中、平林孫は確かに、何かが欲しいとは言ってなかった気がする。
梨花が自分の限度額を超えてまで与えているだけだった。
すごくいびつな愛の形が、見ていてなんだかとてもリアルだと思った。
(与えられることに慣れてく平林孫、怖い)

見終わったあと、真っ先に出た言葉が「つかれた」だった。

自分の中にあるゆがんだ愛情みたいなものをすべて見せられたような感じで。

いつも認めて欲しいとか私だけを見ていて欲しいとか、
誰かを助けたい(施したい)とか、そういう、傲慢さとか黒い欲望を
きらびやかに見せてもらった感じだった。他人のお金を使うきらびやかさだけど。

隅が「お金は偽物かもしれない、紙切れだもん、だから自由にはなれない」
「あなたはこの先へはいけない」って言うのだけど、
梨花はその先へ行く。一緒に来ますか、なんて笑顔を隅に残して。

しかし疲れる映画だった。
間違っても、デートムービーとか、きゃぴきゃぴした女友達と見に行く映画ではない。