ネコミミにひかりあれ

エッセイを書いています。

最近の日用品化粧品雑貨など

なんか最近もまあまあ買い物をして、
まあまあ失敗したりしていた。

メリットピュアン

メリット ピュアン ナチュラル&スロー シャンプー ポンプ

メリット ピュアン ナチュラル&スロー シャンプー ポンプ

髪がごっそり抜けまくったので怖くなり使用をやめた。
なんの天罰なんだ。

ミルキースキンリメイカー

マジョリカ マジョルカ ミルキースキンリメイカー ライトベージュ 10g

マジョリカ マジョルカ ミルキースキンリメイカー ライトベージュ 10g

ポルジョの下地とファンデーションを使っていると肌が痒くなってしまうという状態になったので、
アルビオンのスマートスキンベリーレアを買う前にこれを試してみようと思って購入。
普通に使い心地は良いと思うけど、いかんせん付けるのが難しい。
みんな、どうやって付けているんだろう。

uka windy lady

ウカヘアオイル ウィンディーレディ

ウカヘアオイル ウィンディーレディ

メリットピュアンでギッシギシになった髪を救うべく買ったもの。
さらっさらになるし、まとまるし、使い終わったらもう一本欲しい。

DUO クレンジングバーム

DUO ザ クレンジングバーム

DUO ザ クレンジングバーム

ステマのかたまりみたいな商品だな〜と思いながら購入(かくいう私も某モデルさんが勧めてたから買ったのだ)。
愚か過ぎる。で、肝心の使い心地は「フ~ン」という感じだった。
クレンジングバーム自体はじめて使ったのだけど、スパチュラで削り取って顔に伸ばすと、
クリームみたいになるのは面白い。でもこれクレンジングバーム全般的にそうなんだろうな。
毛穴がきれいに〜みたいなのはあまり分からなかった。
ただクレンジングバームという商品の面白さに気づいたので、次はRMKとかクリニークあたりのものを買ってみたい。

メルヴィータ ボディオイル

なんでスプレータイプにしたんだろう。

フィッティ マスク

今しがた買った。眼鏡曇らないとか言って曇りまくるので、素直に密着ガードプロを買えばよかった。

キャンメイク アイシャドウ

この色じゃなくて06とかかな?コーラルが入ったパレット。
舐めてました、普通によかった。
イエベ春と診断されたのでコーラルでも使うか…と思いスックやヴィセアヴァンと散々迷ってこれを買って帰った。
とはいえコーラル以外ほぼ使ってなくて、アイグロウジェムで適当にグラデーション作ったのちその上からコーラルを塗る、みたいな使い方をしています。

BASE PASTAを食べてみたよ

BASE PASTAがずっと気になっていた。完全栄養食ね〜、なにそれ美味しいの?という感じで。
最近はずっと「夜はダイエット()のために炭水化物あんまり食べたくないな…」みたいな気分なので、
それがまあ、栄養があるという建前のもと食べられるならいいよねという気持ち。

amazonではフィットチーネタイプしか売ってないみたい?なのでそれを買った。

レシピはいつもの、カリカリウィンナーのペペロンチーノ。
youpouch.com
これ以外でペペロンチーノをあまり作らなくなってしまった。
もう本当に本能に忠実な味のパスタができてうまいうまいになるので…。


BASE PASTAは2分茹でるだけでできてしまうので先に具を用意しておく必要がある。
まあ一応キャベツいれておこう(罪悪感軽減)ということでキャベツも入ってます。


2分茹でる。ほんとにこれで出来るの?という感じだけどできた。


炒めて完成。
ざっと10分程度で出来てしまう。

よかったところ

  • すごいもちもちしてる
  • アシードのプチプチ感が面白い

結果として、めちゃくちゃ食べごたえのあるペペロンチーノになった。

だめなところ

  • 一食分が高い
  • 量が微妙に多い

できれば100gぐらいで売ってくれるとちょうどいいのかもしれない。
まあこの辺りは完璧にいちゃもんレベルです。

まとめ

家に帰ってから10分程度でペペロンチーノ食べられるのは嬉しいので(パスタとか普通に茹でると私はレンジ使うので30分ぐらいかかる)、
軽率にBASE PASTA利用していきたい。しかしパスタというか、やたらもちもちした麺。という感じだったな。
(もしかして、もうちょっと茹でたら良かったのかもしれない)

そのあたりは次に食べる時に考えます。

ワーハピおつかれさまでした

ひさしぶりに行った。


持って行ってよかったもの

  • 日焼け止めと日焼け止めパウダー
  • サコッシュ
  • ビーサン
  • クーラーバッグ
  • 帽子
  • アームカバー
  • 首かけタオル

会場着いてすぐにスカートに履き替えたのでポケットがなく、サコッシュあって大正解だった。またこういう機会があればパタゴニアだっけ?カマラマキシとかあったらいいと思う。
実際履いてる人がいて楽そうだった。
帽子とかビーサンは直前に読んだひとでさんのブログ参考にしたんだけど、これもなかったらしんどかったと思う。前日にモンベルで帽子買ったんだけど迷彩柄で可愛かった。
アームカバーは恋人が自転車で使ってるやつを借りた(恋人はこれまた自転車用?のパーカー羽織って顔もカバーで覆ってた)。アームカバー、バカにしてたけど(暑いんでしょ?的な)、これは楽だった。次にこういう機会あるなら通気性良いパーカーの方がよさそうではあるけど。
Tシャツはいつもランニングのときに着てるシャツ着て行って、下着はユニクロのシームレスブラとパンツにしたんだけどこれも楽チンでよかったな。

次回あったらよさそうなもの

  • ソフトドリンクのペットボトル
  • 大きいタオル
  • ハンドタオル

席に座ってる時にタオルを足にかけてられると楽っぽい。あとあまりに暑くて酒を飲む気分ではなかったのでソフトドリンク持っていけばよかった。凍らせて行った1Lのポカリは溶けきらなかったな。
ハンドタオルは何かと便利なのでもう少し持っていけばよかった。

今回の感想

夢の島とは違って、一歩公園の外に出ちゃえば色々ある」と恋人が言ってた通り。
あまりに暑くて何度か場外に出たんだけど、場外の売店の焼きそばは普通に美味しかったし、ベンチもあり、音も聞こえるので疲れたら外で休めてよかった。
あとステージがやたら高い。最前の方にいた方々が言うには「見えない人がいる」とのことだったので程よく後ろの方が今回は見やすかったのではないか。夢の島だと普通に最前が一番見えた気がするけど。
屋台飯がすごく美味しそうだったんだけどこシャリしか食べなかったな。コシャリは「めしにしましょう」で読んでからずっと興味あったので食べられて良かった。今度自作しよう。

疲労困憊だったので高橋幸宏始まって「音楽殺人」まで聞いて帰りました。暑かった。
「恋人とフェスに行く」という実績を解除出来たから良かったかな。友達にも何人か会えて良かった。

HASのライブから10年経った話


あの日から10年も経つの

2007年、私はまだ高校一年生だった。
その年の3月にあったサディスティック・ミカ・バンドの再結成ライブには行きたかったけど、期末試験とだだかぶりしており、泣く泣く行くのを諦めた。程なくして「YMOが横浜でライブをやるらしい」という話が飛び込んできた。電車でそのニュースを見た時、飛び跳ねそうになったのを覚えている。実際に尻は3cmほど浮いたかもしれない。誰かに言いたかった。誰に?
「これは、なんとしてでも行かないといけない」と。

その時点で既に付き合いが10年ぐらいになっていた親友に声をかけた。まだまだ未成年で子供だった私達は、ライブに一人で行くことを許されていなかったからだ。「お互いがお互いの興味のあることに誘い合うこと」というのは多分彼女が言い出したことだと思うけど、素晴らしいことだった。おかげで、私はポルノグラフィティの「Century Lovers」が大好きになったから(アンコールは「ジレンマ」じゃなくてセンラバ派だった)。
同行者は得た。横浜までは遠いから、帰り道に迎えに行くよ、という話にもなった。この迎えも、我が家と親友の家が交互に行っていた。塾の送り迎えと同じような感覚だったと思う。
今回は親友の家の車が迎えに来てくれることになった。
問題はチケットだ。

チケットはチャリティライブだったそうで、破格の値段だった。坂本龍一の銀座ヤマハホールがイープラスの手数料を含めて1万円を超えたときに「外タレかよ」と毒づいた覚えがあるが、そのクラスの人々3人が集まって、確か4000円しなかった。当然のように争奪戦になったけど、なんとか2枚分確保できた。
今思えばすごいことだけど、12列めを確保できていた。

5月19日。パシフィコ横浜
どういう風に横浜まで行ったのか、もう覚えていない。
当日撮ったプリクラは手帳に貼ったから、今でも見ることが出来る。垢抜けない黒縁の眼鏡で、イケてない服装で、でも精一杯おしゃれしたんだなあという私。覚えたてでおぼつかない化粧もしていたと思う。
物販はTシャツしかなかったので、それを買った。同時期によく行っていたポルノグラフィティのライブと比べれば貧弱な物販だったし、パンフレットやステッカーが欲しかったが、グッズが買えたという事実だけで嬉しかった。

一番最初に披露されたのは「以心電信」だった。
もうそこで血が沸騰するかと思った。それぐらいに飢えていた。
自分の眼前で、いま、ライブが行われている、という事実に頭がくらくらした。
あとで、隣で見ていた親友には「Riot In Lagos」「音楽」と続いたときに固まってたもんね、と言われたように思う。固まっていましたか。無理もない。
坂本龍一のキャリアを振り返ったとき、私は曲としての1位は「Riot In Lagos」だと思う。アルバムなら「out of noise」だけど、80年代を挙げろというのなら迷わず「B-2 UNIT」を挙げる。

MCは全て聞き取って帰った。当時の手帳に書き残してある。
アンコールで、サポートメンバーの三人がYMOシャツを着て出てきたこともきちんと書き残してあった。
当日披露された新曲「Rescue」は、のちに「News23」で聴くまでカヒミカリィあたりの声だと思っていた。現在もたまに演奏されている「Everybody Had A Hard Year」も、Marzのカバーだとは知らなかった。

夢のような時間があっという間に終わって、パシフィコ横浜に迎えの車が来た。
帰りの車の中でも興奮が冷めやらなかった。
自分はほんとうにYMOを見たのだ。夢にまで見た曲「Riot In Lagos」が演奏されたし、「音楽」では教授も、幸宏さんも、細野さんも、歌ってくれたし、なんとアンコールの「Cue」では教授がドラムを叩いていて、これは夢かしら、と思ったのだった。

それから10年も経つ。

あの時買ったTシャツは、処分してしまった。
RYDEEN 79/07」の宣伝用のTシャツもサイズが大きかったから処分したのだと思う。誰かにあげればよかったけど、その時は既にファンのネットワークみたいなものから少し外れたところに居たから、誰に声をかけるでもなく、普通に処分してしまった。
WORLD HAPPINESSも、3回目までは毎年行っていたのに、それからぱたりと行かなくなってしまった。
当時付き合っていた人との時間を優先したのだ。

この10年の間に何があったかと言えば、私は絵をあまり描かなくなり、大学生を経て社会人になってしまって、あの頃みたいにYMOばかり聴いているわけではなくなってしまった。最近のお気に入りは原摩利彦だ。あんなにたくさん見ていたDVDの類も、見る時間があまりなくなったからという理由でディスクユニオンに全て送りつけてしまった。必要になったらまた買うだろうと思う。
あのライブに行ってなかったらどうなっていただろう。
後年、知り合ったYMOファンの人たちに聞いたら、ほぼ皆あの場に居て笑ってしまった。どこかですれ違っていた。私たちぐらいの年齢の子も居たんだろうな。当時は珍しかったけど、その「若いのにYMOなんて聴くのね」という語は、今度は私が誰かに投げつける番になった。実際、去年末のMETAFIVEの時に誰かに投げつけたかもしれない。

今でも恋人には知識量を驚かれるけど(たとえば「渡辺香津美の消されたギターの演奏聴きたい」と言われれば「それはfaker holicに入っているね」と即答出来る程度には。とはいえ恋人はYMOがさほど好きではないので、ファンの間では勿論常識であることを普通に返しているだけである)、10年前ほどの熱はない。
ありとあらゆる出来事、ここに書けないようなことも含めて、私にもうそこまでの熱はないのだと思う。

あの時、高橋幸宏のコスプレしてた方とか、坂本龍一のコスプレをしていた方たちは今もそういう服装なのだろうか。
細野晴臣のコスプレは見かけなかった。やるとリアルにおじいちゃんになるからだと思う。私も男だったら一度ぐらいは高橋幸宏のコスプレをしたかもしれない。銀座のDSMで頑張ってトム・ブラウンのカーディガンを買うかもしれない。
今でも「YMOシャツを着る」「YMOのコスプレをする」という夢はあるけど、まだ実現していない。どうせやるなら、コミケでスペースを取って、分かりやすくやりたい。

いかに自分がYMOから離れてきたかと書いてはみたものの、先日の坂本龍一ナガオカケンメイトークイベントには馳せ参じたし、なんなら話されていたことを8割はメモして帰ってきた。10年前もそんなことをしていたから、その辺りの趣味は全く変わっていない。
設置音楽展にも行ったし、WORLD HAPPINESSのチケットも久しぶりに取った。
リブートせよとHASYMOが言う。

10年前の私ほどの熱はないけど、これからもお三方を見ていると思う。気にしていると思う。
近年はまた、お三方方面に興味が戻ってきた節がある。
また10年後、そうそう、私HASのライブ行ったな、って思い出すのかもしれない。

D & School「わかりやすい音楽」付録

www.d-department.com
これに行ってきました。

既に公式でレポートが上がっているので、
正確さとかはここを見たほうがよさそうです。
togetter.com

撮影自由だったので写真撮ってる人が多かったな。
アルバム制作とかに関する話は公式の方が良さそうなので、
ここでは付録的なところだけを書き抜きます。

テープ録音してたわけじゃないので、語の正確さは無く、
あくまで「こういうような会話だったよ」という感じです。


ものについて

ナ ものはどうですか?カメラとか、車に乗ったりとかはしますか?眼鏡とか。
坂 目には自信があったんですよ。…目の輝きじゃないですよ。
ナ そんなこと一言も言ってないんですよね〜
坂 (笑)
  いやね、譜面を書いてて、なんだか暗いなあって思って部屋を明るくしてもらったりしたんだけど、解決しなくて。
  初めて老眼鏡をかけたとき、いかに自分が見えてないか気づかなかったんです。
  女性の美しさも見えてなかったんだって!(笑)
ナ あのねー、僕話聞いてて思ったんです。坂本龍一っていうピアノの人と、YMOとか…スネークマンショーみたいなのと
  じゃれちゃうおっさんと、基本的にどこに坂本龍一を置いておきたいんですか?
坂 特に無いですね。
ナ ないんですか?
坂 全く無いです。ファンというのはそういう…変わらないで欲しい、と思うものだと思うんです。
  ぼく、ジェイムズ・テイラーキャロル・キングの「You’ve got a friend」がすごく好きで。武道館でやるっていうんでチケット取って行ったんですけど、ま〜やらない。知らない曲ばっかりやる。アンコールでやっと「You’ve got a friend」歌ってくれて、それ聞いて満足して、すぐ帰りましたけど(笑)。
  ぼくも10年ぐらい、戦メリ弾かない時期があったんですよ。どこに行ったって戦メリでね、ふざけんな!と。
  でもね、ぼくも同じだったんだなって…深く反省して、それからは必ず弾いてます(笑)。

コモンズスコラ各巻についてのコメント

1. バッハ

坂 あまりにもあまり…普通だし。
ナ いいじゃないですか。
坂 個人的な理由で…自分の音楽の原点であり続けているので、1巻目にしたんです。
ナ 教授の原点ってことですね?このあとバカ売れですよこれ。
坂 そ、そういうことじゃないんですよ…。いやね、最近ね、ピアノの練習をしてるんですよ。
ナ 言ってることがよくわかりませんが
坂 ぼくって本当に練習嫌いで。本番が練習みたいなもんで。
ナ かっこよすぎやしませんかそれ
坂 数年前まで家にピアノがなかったんですよ。それを口実に練習しなかったんです。
  でも、何年か前に誕生日プレゼントでもらっちゃって。
  やらざるを得ない状況になっちゃって。
  ぼくはピアニストじゃないですからね。仕事として弾くことはもちろん出来るんですけど。
  ピアニストになるような子供はすごい練習量でしょう。一日に何時間も弾いて、休みの日には12時間とか…。
  でもぼくは20〜30分ぐらい。で、一日に20〜30分練習するときに何を弾くのかって、バッハしか弾かない。
ナ 戦メリとかは弾かないんですか?
坂 弾くわけないじゃないですか!(笑)
  人のために弾くのもイヤだったのに。家で弾いてたらマヌケですよね…(笑)。

これ、映画音楽の巻までは全巻コメントしていたんですが、
個人的に好きな部分のみ抜粋しています。

10.映画音楽

坂 これは思い入れがすごく強い。もちろん映画が好きだし。
  最近思いだした、最初の映画の思い出があるんです。
ナ なんですか?
坂 物心ついた直後ぐらいに、母に連れられて暗い映画館へ行った、と。
  白黒のを見てたんです。内容は覚えてないんですけど、テーマ音楽をよく覚えていて。
  ラジオなんか聴いてて、そのテーマ音楽がかかると「これだ!」って言ってた、と母が話してくれまして。
  それはね、なにかっていうと…フェリーニの「道」なんですよね。
ナ へえええ。それは、本の中に入ってるんですか?
坂 いや、そのことは入ってないんじゃないかな。本当に最近思いだしたから。
ナ 言ってないんじゃないかなって…。
坂 かけます。(プレイヤーを操作しながら)…あれ、BOSEになっちゃった…よし、できた

フェリーニの道

坂 ぼくが子供の頃は流行っていてね、映画も流行っていて。
  沢山の人が見に行ったんだそうです。
ナ 嬉しそうですね。
坂 これは原点かな。
ナ なんかラジオっぽいですね。
坂 そうですか?
ナ や、このやり取りが。
坂 そうかな。…日本で上映された最初のフェリーニの映画だと思うんですけど、大ヒットしたんですよね。
ナ 映画音楽って、ちなみにどう作るんですか?(子供が言うような感じで)
坂 そんな子供っぽく(笑)。
  ぼくが作りたい!って言っても、作らしてくれないわけですよ。頼まれないといけないんです。
  依頼されるような人じゃないと駄目なんですよ。
ナ なんか質問をはぐらかされたなあ。
坂 いやいや。それでね、映画を見て、脚本を読んで、原作があれば読んで、監督と突っ込んだ話をしてね…。
  すべてインプットして、そこから始めるわけですね。
  映画は完成していない場合が多くて、映像が日々変わっていくんです。
  昨日作ったものが今日は使えない。シーンがなくなってるんですから。
  …もう一つ、大事な戦いがあるんです。
ナ はい。
坂 監督に、いかに納得させるか。
  最近の作り方は、ある音楽を仮ではめ込んでいく、というものです。
  だから、仮ではまってる音楽がこっちに来ちゃう。
ナ どうなんですか、それ。
坂 最悪でしょう。
ナ ですよね。
坂 監督やスタッフは毎日毎日それを聴いているわけで、頭に入り込んでいるから、一音でも動かすと「それは違う」とか言われるわけ。
  イヤでしょ。
  みんなの頭にこびりついたものをひっぺがして、新しいものを作らないといけない。
  「レヴェナント」も、監督が全部貼り付けてあってね。きめ細かく。それがまた良いんですよ…!
  もうこれでいいじゃん、って思うんだけど、それを否定しないといけない。
  でも最後まで変えなかったのがチャイコフスキー。何日も何日もやってね。
ナ それ、チャイコフスキーでいいんじゃないですか?
坂 ぼくである意味ないじゃん!
  最後にはTシャツまで作ってね…「trust me」って。
  とにかく録音させろと。録音するにはお金がかかるから、お金出してもらわないといけないんだけど…。
  それで比べろ、と。素材は渡すけど選ぶのは監督だから。でもね、そこは勝ちました。
  作ったTシャツはあげました。
  …こういうのを、映画音楽やっている人はみんなやっているんですよ。
  スタッフは知ってますけど、これで最後…二度とやりたくない、って毎日のように言いながらやってますよ。
  だって人を納得させなきゃいけないから。

ライヒについて

坂 ライヒを初めて聞いた時にはぶっ飛びました。あれは禁句のようで。
ナ 禁句?
坂 現代音楽でドミソが出てくるなんて、ありえなかったんですよ。
  しかも展開がない。こんなの、とにかく現代音楽だけじゃなくてロマンはのころからありえないことなんです。
  まあ、今やそれも当たり前になって、むしろポップな気もしますけど。

ライヒの他にテリー・ライリーの名前も出てましたが、
どのタイミングで出したか忘れたのでカット。

asyncについて

ナ どれぐらい前から制作されてたんですか?
坂 そもそもは2014年にソロアルバムを作ろうと企画してたんですけど、病気になってやめたんですね。
  メモとかスケッチもあったんですけど、捨てちゃったから何もアイデアがなくて。
  「何がつくりたいんだろう自分は?」って思ったときに、
  耳にしたい、聴きたいものを作りたい…って思って。
  お金が欲しいからとか、モテたいからとかじゃなくてね。
  一番最初のアルバム「千のナイフ」を作った頃、馴染みの飲み屋があって。店員とも仲良くてね。
  アナログ盤が出来たときにいそいそと飲み屋に持っていってね、今できたんだって。
  かけてくれてね、しばらく聴いてて、その仲良かった店員が、
  「これじゃモテないっすよ!」って言うんですよ。
  すごくショックでね。モテるために音楽作ってるのかよ!って。
  …動機は色々ありますが、自分が聴きたい音であり、音楽を作りたい。
  そう思ったときに、終生リスペクトをし、乗り越えることの出来ないバッハやドビュッシーを聴いて、
  それで満足ならそれでいい、でも何かやらないと進まないので、
  なんでもいいから打ってみよう。と、バッハの曲から始めてみようかと思って、好きな曲をアナログシンセで
  アレンジしてね。5曲も。かなりいい曲なの。毎日聴いてね。
  自分の音楽じゃないんだけど、いいなーって。
  自分好みの音色に…霧がかかったような感じなんですよ、グレーのね。
  何回も聴いてると、かなりいい。細野さんもね、新しいアルバムっていうとオールディーズのカバーでしょ。
  ぼくの次回作がバッハでもいいかな、なんて思ったりして。
  かなりいいけど満足はできない。試行錯誤しました。石を叩いてみたり、場所の音を取るために一泊で林の中へ行ってみたり。
  そういうものを編集して聴いてみたりね。少しずつ好きな音も出来ていくんです。
  楽器も色々買いました。生まれて初めてシンバルとドラを買ってきてね。
  それは別に、普通の叩き方をするわけじゃなくて色んな素材でこするんですよ。
  コーヒーカップとかいい音がするんですね。こするならコーヒーカップです。
  で、少しずつそういうことをし続けてもどういうディレクションのものにしたらいいのか分からなくて、四ヶ月。
  この方向でもうまとめようと、どっかで決めたんですね。
ナ 見えたというよりも。
坂 四ヶ月試して、何が自分にとって大事か分かんなくて。もっと言えば失ってみて分かるというのもあってね。
  8月。それが2016年…新宿に音を取りに行ったりとか。

やたら細野さんの名前を出す教授。
ちょっと数えたら5回ぐらい出してた。(幸宏さんの名前は1回ぐらい)
特にこの「細野さんがオールディーズのカバーなら自分はバッハのカバーでいい」という話が心に残りました。

おわりに


D & Departmentがある九品仏駅がかなりいい駅で、
電車を降りた瞬間に甘い線香の匂いがしてよかった。
あと、ここでニュアンスが多分消えちゃってるんですが、
ナガオカケンメイ氏の相槌がとても編集者という感じだった。
きちんと進行しようとしている、というか…。
ああいう相槌は良いな、と思いました。

ホットケーキおき

最近はリクエストによってホットケーキを作ることが多いんですが、
ホットケーキはホットケーキミックスを使うのが面倒なので(ミックス粉が余る)、
専らなかしましほさんのレシピで作っています。

おやつですよ―くり返し作るわたしの定番レシピ集

おやつですよ―くり返し作るわたしの定番レシピ集

ほぼ日の方にイースト菌でふくらませるやつあったんだけど、
ヨーグルトとベーキングパウダー使うほうが格段に楽なのでこっちで作ってます。
このあたりは完璧に好みだと思う。

www.1101.com

あと今調べたら生クリームを入れるレシピもあったけど一般家庭に生クリームはないので
とりあえずホットケーキはヨーグルトと牛乳などなどで作ります。
「おやつですよ」と「ごはんですよ」はほんとうにいいレシピ本なのでみなさん買ってください。
この後に出たおやつ本もあるけど私は「おやつですよ」が一番使い勝手良いと思うな。個人の感想です。

一枚をでっかく作るんじゃなくて小さいのを複数作るほうが好きです。
焼き立て食べられるから。

私は割と油多めにしてカリッと焼くのが好きなんですがそのあたりも宗派が色々あると思います。

この後普通にできたんですが作ったそばから平らげてしまうのでなかった。
熱々の内にバターを塗ること、お好みでメープルシロップをかけること(私は多めにかける)、
この2つを守ると素敵な日曜日の朝になります。
フレンチトースト作っても良いんだけどフレンチトーストはパンをどのぐらい卵液に浸しておくか、みたいなのを考えるのが面倒なので(私はびちょびちょのフレンチトーストが好きではない)、
材料揃えておけばぱっと作れるホットケーキのほうが楽だと思います。

独身女性の趣味のつくりおきでした。

ビーフシチューおき

ビーフシチューをリクエストされたので土曜日の夕飯はビーフシチューということになり、デパートで少し奮発したカレー用の牛肉を買いました。
あわててレシピ検索したけど、普通に食べログ1位?のやつで作って間違いなかった。

cookpad.com
なので特にレシピとかはないんだけど、
ブロッコリー買うのが面倒だったのでブロッコリーなしで、
手元にあったので煮るときにローリエを入れた。


これは塩胡椒をした牛肉をバターで炒めている様子です。
これだけで普通に美味しそう、肉はすごい。


切っておいた玉ねぎと人参を入れてひたすら炒めています。
玉ねぎが炒まってくるとそれっぽい匂いがすごくしてきていい…。


なんやかんややって赤ワインと水を入れたあとです、ここからローリエ入れて1時間半ぐらい煮込んだ。
あんまり正確に時間計っていないのと、まあデパートで買った肉だから多少粗末に扱っても旨いだろうみたいな甘えがあります、よくない。


そのあと色々あってこうなりました。
ハインツのデミグラスソースは最高、それ以外の感想は特にありません。
いや、あと、肉も最高だった。

気まぐれでゴントランシェリエのバタール買って、
すりおろしたニンニクとバター塗って焼いたんだけどそれもよかった。
トマトのサラダはいつもの、美味しい塩と乾燥バジル振ってオリーブオイル。

来週はもう少し野菜多めの、常備菜みたいなやつを作れたらいいな。
独身女性の趣味のつくりおきでした。